魔女と言われた過去のあるアーニャ
身寄りのない子供を預かる施設にいたアーニャは、そこで父に選ばれる為に年齢をいつわって6歳だと言い張るのですが、本当の年齢はもっと小さい子供です。
人の心が読めるエスパーという超能力がアーニャの秘密なのですけど、この能力を活かして施設を訪れた父が必要としていた子供になりきるために、ガンバりました。
この時、スパイもののアニメが好きなことから、スパイの父と一緒に暮らしたいという子供らしい無邪気な描写で描かれていますが、もう一つ、気味の悪い子供だと施設の大人から疎まれていた事実がありました。
いつもクスっと笑ってしまう振る舞いでアーニャの苦悩はぼやっとしていますが、人の心の裏まで全て分かってしまうというのは、本当に怖いことで、今回は一瞬、魔女と呼ばれた過去を思い出し、アーニャ自身がブルーになってしまう様子がありました。
こういう傷は実はとても深く刺さっているものです。だからこそ、アーニャが父に今は楽しいと言った過去のセリフ、とても重みを増しますよね。
嘘をつかなきゃ家族と一緒にいられない
今の仮初め家族の関係性を考えると、アーニャが自身の秘密、超能力者であることを明かしても、父、母は受け入れてくれると思います。特に父は思考とテストを繰り返して何ができて何ができないのか、しっかり見極めそうです。そしてアーニャは、父がそういうことをしても、昔いた研究所の怖い大人のように思うでしょうか?
実はそのあたりが微妙で、そうなる可能性を恐れているから、アーニャは父に自分に聞こえる他人の心の声を説明できませんでした。
それはきっと、研究所や孤児を預かる施設で、表向き優しい顔をする大人が変ってしまう様子を、ずっと見てきたからではないでしょうか。
大人になっても裏切られるのは、辛いことです。また、嘘をつくのは苦しいものです。だからこそ、みんな正直に生きることを薦めるのだと思います。
でも、秘密が知られたら、一緒にいられなくなる。だからアーニャは苦しい道を選んだし、その道を今も選び続けているのだと思うと、その過去に何があったのか、とても気になってしまいます。
喜びにとろけてしまいそう
そんなアーニャの超能力が、人知れず溺れてしまいプールの中に沈んでいた同じ年くらいの子供を助けることに繋がりました。
お陰で人命救助という形で念願の星(ステラ)を早々に獲得したわけなんですけど、そのことよりもアーニャが喜んだのが、自分の能力が人の役に立ったことです。得意になって、エッヘンと胸を張っていました。
そして思わず涙目になるアーニャの描写がふわーっと、心に花が咲くように広がります。その広がりは、満足感であり、充実感。今までずっと忌み嫌われてきた自分の超能力が、初めて自分以外の他人の役に立ったのだと、実感した瞬間でした。
それは、父の役に立ったことよりも、みんなにチヤホヤされることよりも、本当の意味でアーニャにとっては一番嬉しい出来事だったのかもしれません。
それだけ、人に必要とされる喜びは大きなものです。ずっと自分だけを助けてきた超能力でそんなことが出来ると知ったアーニャに、これからどんな変化が待っているのか、その成長が楽しみです。
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いかがでしたか?
お届けしたのは、天衣無縫の調のさくらでした。
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