2022年春アニメキングダム

KINGDOM~キングダム~第4期第16話考察。人に信用される重要性を問う

2022年春アニメ

嬴政と太后は、悲しいほどに壊れた母子

今回のお話では、いよいよ嬴政(えいせい)の成人を祝う加冠の儀が始まりました。この式典が終われば、晴れて大王・嬴政は秦(しん)という国の最高権力者として認められ、今まで我が物顔で国を支配していた呂不韋(りょふい)の敗北が決まります。

常識的に考えて、このまま式典が終わるのを、呂不韋が指をくわえて見ているはずがないのです。

そこで、どういう仕掛けを用意しているのかと私たち視聴者も含めて、誰もが疑心暗鬼になるのですが、どうやら動いてきそうなのは、企業内独立のようなちょっと変わった国内独立を宣言していた毒国(あいこく)です。

そして、毒国の最高権力者は、嬴政の母である太后(たいこう様でした

式典に現れ、嬴政の前に立った太后は夜叉のような鋭い顔つきと棘々しい雰囲気を放っていましたが、やはり、嬴政には実の子としての愛情が湧かないようです

これが、毒国を作る要因にもなった、隠し子たちのように、同じ自分の子供である嬴政を愛せていたら、この壊れた母子の間で、これ以上の争いはなかったのでしょう。

毒国が奇妙な独立を選んだ理由

毒国は、嫪毒(ろうあい)の子供を身籠った太后が、その秘密を守って自身が求める平穏を手にするために特殊な独立をした場所です。

国というより、治外法権を求めたと言った方が適切なのかもしれません。

その理由は、嫪毒との子、太后の子供です。血筋的には嬴政の弟にあたる為、不思議な事に王族の血が一滴も入っていない血筋なのに、この子供には王位継承権があります。

だけど、太后はどうしても産んでみたかった。自分は本当の意味で母親としての愛情を抱けるのか?それが知りたかった。

悲しいほどに、心が壊れている時に産んだ嬴政には何の愛情も湧かないから。

だからこそ、この子供を守りたい、秘密を守りたいと考えた太后は、王位継承権を持っているために存在を知られれば命を取られてしまう子供たちを守るために賭けに出て特殊な場所を作ろうとしたのです。

築くのが間に合わなかった信頼関係

今回、太后は秘密を知られ、子供を人質にとられ、戦争を仕掛けるしかない状況に追い込まれていきます。

泣いて嘆いたりしないところが、強い女性らしくさすがに太后だと思わせるのですけど、その一方で、そういう事もできない程、この人は壊れてしまっているのだと思うととても可哀想な人生を歩んだ結果が、この強さなのかもしれないのだと思わずにはいられません。

今回、毒国が乗っ取られるように太后の思惑を外れた一番の原因は子供という秘密を知られていたからですが、人と人を繋ぐ信用や信頼という面において、毒国は致命的な弱点を持っていたからこういう事を招いたのだとつくづく考えさせられました。

元々、毒国は勝手に独立を宣言しながら、税収のかなりの額を秦に収める事で信用を得ようとしていました。

例え、憎しみ合っていても、例えそういう税収のやり取りがなくても、大王である嬴政と毒国の実質最高責任者である太后という母子の間に信頼関係がしっかりとあれば、戦う必要も、追い詰められる必要もなかったのです。

改めて、人に信用されるのは、凄く大事な事なのだと考えさせられました。

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いかがでしたか?
お届けしたのは、天衣無縫の調のさくらでした。
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