飛信隊や信と蕞の民兵
今話では秦(しん)の国王である嬴政(えいせい)と、実質の最高権力者である呂不韋(りょふい)の決着戦に、しばらく登場していなかった主人公の信がとうとう登場しました。
毒(あい)国の反乱を利用して王都である咸陽(かんよう)を攻めさせる呂不韋のクーデター。対する嬴政は密かに反乱討伐軍を結成し、嬴政が「英雄王」と呼ばれるようになった地、蕞(さい)にその軍を隠していました。
そこに嬴政が最も信頼できる武将、信も駆け付けるわけなのですが、嬉しい再会もありました。信のことを「南壁長」と呼ぶ、蕞の兵です。
あの時、諦めきって心の折れた蕞の民兵を奮い立たせ、絶望にくれていた信に再び闘志を与えたのは、自ら決戦の地へやって来た嬴政でした。
そして、蕞の民兵と飛信隊は共に戦ったのです。あれから何年も経ち、信は大きく出世しましたが、同じ南壁長と呼ぶ蕞の民兵にとっては、共に戦った同士です。
それは飛信隊の面々や信にとっても同様で、とても嬉しい再会でした。
初陣以来の尚鹿との再会
信にとって懐かしい再会は、蕞の民兵だけではありませんでした。
初陣である蛇甘(だかん)平原の戦いを共に戦った尚鹿(しょうかく)です。
信とは兄弟のような関係で、すっかり顔なじみの壁(へき)と尚鹿は幼馴染のような関係で、同じようなスピードで出世してきました。
信と出会った蛇甘平原で千人将だったこの二人は、合従軍と戦った時には共に3千人将。そして今では将軍になっています。
実は合従軍と戦った時も信と尚鹿は隣の戦場で戦っていたんですけど、今までは不思議なほど縁がありませんでした。
これは尚鹿が自ら語っているように、中央の権勢争いとは距離を置きたいという心情が影響しているのだと思います。
距離は置いていても、親友の壁が弟のように可愛がっている急上昇中の武将です。尚鹿は遠くから信の活躍を知っていたようです。ただ、逆に信の方もちょっと会っただけの尚鹿の事をしっかり覚えていました。
いい加減で抜けているように見えて、こういうところが信が人を惹き付けるのだと思います。
信と嬴政。共に戦った絆と言えば、やはり物語の中心となるこの二人
今回は共に戦った戦友との再会が散りばめられた回だったのですが、そういう意味で大王である嬴政と特別な関係にあるのが信です。
合従軍との最終決戦、蕞の防衛戦で民兵や飛信隊の他のメンバーも嬴政と共に戦ったという特別な絆が生まれています。
でもやっぱり、絶体絶命だった嬴政と、唯一の身内同然の友を失った信の出会いはこの物語の幕開けに相応しく、やはり特別なものがあります。
ある意味では、漂(ひょう)が出会わせた二人です。
全てを頭の良い漂に任せて将来を切り拓こうとしていた信は、嬴政によって駆け上がる術とも言うべき、道を照らして貰いました。
一方の嬴政は、文字通り命を救って貰い、何度も国の危機を救って貰いました。遠い戦場の最前線で友が戦っているという現実は、嬴政のような特別な立場にある者にとって、とても大事な根っこになっている筈です。
もうすぐ、二人は久々の、それも一刻の再会を果たせそうです。前回は王弟の成蟜(せいきょう)が死んでしまった事を伝える悲しい対面でした。
今度はきっと、二人で勝利を祝えるような、そんな再会になって欲しい。これまでの二人が歩んだ道を思うと、そう感じずにはいられません。
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