『神殿』この世界で最大の国際的宗教団体
『神殿』とは、生まれたばかりの子の『守護神』を鑑定して、神術を使えるようにし、貴族の資格を与える役目を持っています。
加えて、各国の皇帝や国王を選定して、杖と冠を授ける役割も担っています。
このことから、神殿の力は、国家よりも上であり、尊爵家・公爵家ならびに、サン・フルーヴ帝国皇帝陛下とも戦えてしまうほどなのです。
神殿の中でも『異端審問局』は特別なもののようです。
神術を使って不正を行う異端者の排除や、各地で害をなす悪霊を退治する機関です。
大神殿直属の『異端審問官』たちは、冷酷無比な精鋭揃いで有名なんだそう。
そして、ファルマの前に現れた数人の神官と、リーダーである『異端審問官』のサロモン。
眼光鋭い眼差しで、影のない少年であるファルマを睨みつけます。
『異端者』よりも、『悪霊』と思われたファルマ
自分は『悪霊』ではないと冷静に答えるも、ファルマは『対悪霊神術』を掛けられてしまいます。
しかし、ファルマ自身は、他の人たちよりも『神術』の力が、異様に強大なだけであって、影はありませんが、周りの人たちと何ら変わりない人間です。
そのため、異端審問官たちが、ファルマを捕縛しようとした術は、簡単に解け、彼らを焦らせる結果となりました。
少しでも大事にしたくないファルマは、何度も弁明を測ろうとしますが、話を聞いてもらえず、頭に血が上った異端審問官たちからは、総攻撃を受けてしまいます。
ファルマは、物質の分子構造の知識があるため、相手の神術を見極め、冷静に対処していきます。
いとも簡単に術を解いていくファルマを見た異端審問官たちは、信じられない光景に唖然とし、ますますファルマの事を気味悪がり『生死を問わない』と、躍起になっていきます。
子供一人に対して、必要以上の力が働きます。
炎、氷、土、風、各種の属性の神術・神力が、ファルマに襲いかかりますが、異端審問官たちの力を上回る神力で敵を圧倒します。
「人を傷つけるより、人を癒すために使いたい」
大人たちよりも、常に冷静に対処して、自分の思いを伝えようとするファルマの姿は、とてもカッコいいです。
怪我した人に対して、真摯に向き合うファルマ
ファルマを『悪霊・異端者』と、破滅に追い込もうとしたサロモンですが、ファルマの強大な力の根源が、腕に刻まれた薬神の聖痕だと気づいた事により、事態は一変します。
見極めきれなかった己の未熟さを悔んだサロモンは、落馬の際に負った怪我を天罰だと言い、自害する道を選ぼうとします。
しかし、医の道を進む者として、ファルマは自らの手でナイフを握って自害を止めます。
とっさの判断でしたが、相手の事を傷つけさせないとする、ファルマの意志の強さを垣間見たきがします。
ファルマの左目の能力を使い、サロモンの怪我を診断していきます。
薬師として、患者を診察したり、薬を調合することはできでも、外科的処置を必要とするサロモンの怪我に、どう対処していったらいいのか、ファルマは悩みます。
加えて、今回必要となる手術を、この世界の医師たちに任せられるかも、悩みの一つでした。
しかし、怪我をしてから6時間以内に、手術をしたほうが感染リスクも低いことから、ファルマ自らが手術をすることを決意します。
「医の道に携わる者として、ただの人間として、俺は俺に出来る最善を選んだ」
自分を追い込んだ敵であろうと、怪我した人を助けようとするファルマの姿は、誰よりも立派です。
絶対的味方と信頼を得たファルマ
ファルマの手術を受け、回復したサロンは、数か月後には、新任の神官長としてファルマのお店に、就任の挨拶をしにくることに。
ご挨拶として、従業員たちへの贈り物も欠かさない所は、流石!!といったところです。
加えて、ファルマの側に仕えるため、あらゆる手続きを得て『異端審問官』から、帝都教区の神殿神官長へと昇進が、決まったようです。
大神殿へは、サン・フルーヴ教区には『影のない少年など、初めから存在しなかった』と報告。
今後、根も葉もない人間が報告されても、神官長であるサロモンが『適切』に処理するとのこと。
決め顔で、ファルマへアピールするサロモンの熱すぎる圧と笑顔に、若干怖さを感じてビビるファルマが面白いです。
また、守護神殿の秘宝の一つである、薬神杖が、ファルマの元へ贈られます。
杖としての能力は、四属性に加えて、戦闘、診察、治療神術の全てに対応するという、優れもの。
伸縮自在で、折りたたんで使うことも可。
加えて、神官長サロモンから、神力を抑える護符も頂きました。
秘宝の杖よりも、妹ブランシュと、使用人ロッテたちと「陽の下を同じように歩きたかった」と語るファルマの嬉しそうな顔が、素敵でした。
新たなギルド発足を計画するファルマ
平民の薬局で、異世界薬局のお店で扱っているのと同じ薬がないか、と講義する人を見かけたファルマ。
そこでは、薬師ギルトが、新たな薬の許可をしないかぎり、他の薬局で扱うことができないということや、帝都で平民の薬師が加盟できるギルドは、今のところ一つしかなく、ギルドの方針には逆らえないということ。
薬師ギルドのしがらみを気にし、考え込むファルマ。
ファルマ自らギルドを新たに設立することにより、変なしがらみもなく、平民の薬師が、異世界薬局の薬を同じように取り扱いが出来るのでは?と考えます。
ギルド設立に必要な条件は、2店舗あれば成立するとのこと。
とりあえず、ギルドという枠組みを作り、今後加盟してくれるであろう薬局を待つための手続きを進めることとなりました。
・ファルマの思惑通り、新たな平民の薬師が加盟してくれるのか。
・それとも、薬師ギルドから、また新たなちょっかいが出てくるのか。
次のお話は、どのような展開になってくるのか、とても楽しみです。
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いかがでしたか?
お届けしたのは、天衣無縫の調のさくらでした。
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