「よふかしのうた」第九夜、今回は前回及び前々回で敵として登場した「桔梗セリ」のメイン回です!新キャラの秋山昭人の人間味あるキャラクターにも注目です!今回も、第九夜のあらすじ、魅力、今後のお話についてもお話していきたいと思います!
第九夜のあらすじ
不登校の中学二年生、「夜守コウ」は、今から1年以内に吸血鬼「七草ナズナ」に恋をしなければいけません。少年と吸血鬼のボーイミーツガール、今回は、今までとは少し変わった切り口のお話です。
二人に何かと因縁のある吸血鬼「桔梗セリ」が今回のメインキャラ。何かと男性をたぶらかしているようで、LINEにもひっきりなしにトークが流れ込んできます。そんな彼女は純粋な好奇心からコウに接触するところから物語は始まります。
二人でカラオケに遊びに行くことになりました。どうも彼女にも悩みがあるようで、「男性と遊んでいるとすぐ面倒なことになる」など贅沢な悩みを口にして、コウからは若干引かれてしまっている様子。突然、カラオケのドアをバンバンと誰かが叩きました。平然と「知り合いの男性」と嘯くセリは、そんな彼を軽くあしらう始末。曰く、「彼にとって構ってもらうことがすべてだから」とのこと。
「それでも面倒くさくなったら、殺せばいい」、唐突な物騒すぎる発言に困惑するコウ。そう、彼女は吸血鬼、我々人間とは少し違う生物なのです。彼女は扉の前の男性を、そしてコウをも殺そうと動き出しますが、それをコウが阻止。何とかその男性と二人で逃げ出します。それを追いかけるセリという構図に。
結局、路地裏でナズナに取り押さえられてしまったセリ。彼、「秋山昭人」とは、ある日偶然出会いました。彼のとりとめのない話にも耳を傾け、あまり深入りもしない彼女に好意を抱き、その後も交流を重ねていくうちに、徐々に秋山は彼女、セリに恋をしてしまうのです。しかし、セリ本人はむしろ逆で、「眷族にしない」のに、つまり恋心の無い状態で彼と交流していたのです。
どういうことかと言うと、実はセリ自身、ナズナと同様「吸血鬼は眷族にする人間以外との交友を避けるべき」というルールに反発を感じていたのです。そんな折に出会った秋山は、彼女にとって「恋をしなくてもいい」初めての気軽な友人だったのです。しかし、そんな関係もすでに崩れてしまい、彼女はこんな関係を壊すために彼を殺そうとし、落ち着いた後にも彼との関係を止めようと自ら提案します。
しかし、秋山はそれを拒否。なんと、自ら眷族入りを志願します。今までの人生がなくなってもいい、そんな彼の覚悟に答え、ついにセリは彼を眷族にしたのです。そんな彼と彼女の関係にはコウとナズナもご満悦な様子。
メインキャラ「桔梗セリ」と普通の男性「秋山昭人」の関係が面白い!
今回は、今までとは珍しくコウ及びナズナ自身はあまり関わってこない展開で、かなり新鮮でした!
今回メインを張っていたセリは今までの描写では男性と遊んでばかりのビッチという印象でしたが、今回のお話でだいぶそのイメージも薄れ、彼女自身も自らの種族の役割に疲れてしまった、ナズナと似たような存在なのだと考えると、今までの描写もまた変わった見方ができると思います!
そして、今回初登場の「秋山昭人」、彼自身もかつてはコウと同様に独特な恋愛観を持っていましたが、セリとの出会いでそれが少しずつ変化してしまい、一時期はストーカー、メンヘラのようになってしまった、ある種コウのifのような存在です。
コウとナズナの「もしも」の展開…、二人の関係はどうなるのか?
今回のお話で見ることができたのは、「コウとナズナの『もしも』の展開」です。
七草ナズナと桔梗セリ、そして夜守コウと秋山昭人、彼らはとても良く似た境遇と考え方を持っていて、そして二人の関係もかなり似た状態にありました。しかし、秋山がセリに恋をした段階から徐々に歯車が狂い始め、結果として殺人未遂にまで発展してしまいました。
それもこれも、秋山がセリに「恋をしてしまった」ことに起因しています。二人の友情がいつの間にかすごく悪い方向に向かってしまった結果が招いたことだったのです。
もし、今後コウがナズナに恋をすることができたとして、今までのような友人同士というような気易い関係を維持することはできるのでしょうか。それを考えると、二人の関係はいつか崩れてしまうのではないでしょうか?この二人の関係は、どう変化していってしまうのか。
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