『検疫』に不満を募らせる商船たち
再び訪れる事になったマーセイル領。
ファルマ・エレンは、帝国で始まる「サン・フルーヴ大市」に向けて、黒死病の感染が広がらないよう、商船一隻ごと検疫を行うことに。
しかし、この『検疫』に対して、あまり良く思っていない商船が多く、我先に自分の船の荷を降ろさせろと、文句を言い合い、ファルマに対しても『林檎』を投げつけるという、大人げない行動を取ってしまいます。
確かに、運んできた荷物が『なまもの』だったりすれば、時間をかけたことにより、商品が痛んでしまって価値が下がるのは、商船にとって痛手かもしれません。
ですが、黒死病の感染により、島民の全員が亡くなってしまったという『ネデール』の件を考えると、入港前の検査は必要不可欠だと思います。
商人たちの態度に爆発したのは、別の人!!
商人たちの言い合いに、先に爆発しそうになったのは、エレンでした。
凄みのある表情で、神杖を取り出したエレンを見た時は、神力で一発ぶちかますのだと思っていたのですが、そんなエレンよりも先に動いた人がいました。
砲弾を、揉めていた商戦の近くに打ち込んだ人、それはなんと!!
【異世界薬局】の常連客である『ジャンさん』でした。
本名を『ジャン=アラン・ギャバン』
サン・フルーヴ帝国勅許会社・東イドゥン会社の連合艦隊提督であり、緋色の艦隊を指揮する人物。
「帝国に入りたければ、帝国の流儀に従え!!」
普段、異世界薬局に来ているときの『のほほ~ん』としている姿とは打って変わって、声を張り上げて商船に警告する姿はカッコいいです。
高熱と死者が発生した村『エスターク』
一つの問題が解決したところに発生した、新たな問題。
マーセイル港での検疫に不満を持った『とある商船』が、別の港にまわり密入国をしたとのこと。
そのことにより、密入国した小さな漁村『エスターク村』では、高熱を発した人が続出し、中には死亡する人も出てきてしまいました。
『死者』が出たことにより、急激に流行が広まります。
一刻の猶予もないと判断したファルマは、自分一人だけでもと、防護服を身にまといエスターク村へ、神官から貰った薬神杖に乗って、大空へ飛びたちます。
エスターク村では、突如起こった病を『悪霊』と例え、別の村へと逃げようとする人たち。
村の人たちが次々と、原因不明の高熱により亡くなったことにより、大きな不安を持った人たちは、助けに来たファルマのことでさえ『悪霊』ではないかと、疑心暗鬼になっていました。
『原因が分からない』というのは、人を不安に陥らせ、正常な判断をすることが出来なくなる。
人の話にも、全く耳をかそうとしない姿に『怖い』と思いました。
『黒死病』を外へ広げないために
普段から滅多に大声をあげて怒ることをしないファルマが、村の人たちに対して声を荒らげ『神術』を使って、実力行使に出ます。
なんとしてでも『黒死病』を外へ出さないように、巨大な力によって、エスターク村を氷で覆いつくしたファルマ。
彼の必死な行動の先にある『黒死病』を広げたくない思い。
そんなファルマの熱い思いと行動に、村の人たちは従い、治療を受けることに。
一方、マーセイル港では、密入国の際に乗っていた商船の捜索を行っていました。
緋色の艦隊の左舷十字方向に見える怪しい『船影』が一つ。
商船には『医療に関する旗』『三枚に連なる信号旗』が掲げられており、
その意味するところは「本船は緊急の医療的救援を要する」とのこと。
一番厄介な『疫病旗』も掲げられており、提督ならびに乗組員の警戒心を募らせます。
しかし『悪疫』により、商戦に乗っていた人は全て死亡。
提督の部下たちや、外へ『悪疫』を広めない為に、商船を砲弾で撃沈し、海の底へ沈めます。
「きちんと検疫を受けていれば、助かる命もあっただろうに」
ファルマの『検疫』に対する思いを知った提督の、密入国した商船に対する義憤。
医療を受ける場が確保されている以上、受ける側がもっと『黒死病』に対する認識を、危機管理をするべきだったんだと、私は思いました。
次回、重傷者を集めた施療院に向かうファルマ。
『黒死病』に掛かった人たちを救うことはできるのか!?
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いかがでしたか?
お届けしたのは、天衣無縫の調のさくらでした。
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