『本を読みたい』と願って、巫女見習いになった少女マイン。
強大な魔力と不思議で膨大な知識を持つマインに利用価値を見出した貴族や、マインに恨みを持つ貴族が彼女を密かに狙いはじめます。
本好きのための、ビブリア・ファンタジー。
このライトノベルがすごい!2021
女性部門ランキング 第1位
単行本・ノベルズ部門 第2位
マインの本への情熱と家族への愛が沢山詰まった作品になっています。
マインに迫りくる危機について考察①
神官長フェルディナンドの計らいで、マインに貴族の護衛騎士がつくことになりました。
下級貴族出の騎士『ダームエル』(CV.梅原裕一郎)
ダームエルとマインは『騎士団からの要請』で、とある儀式のため出向いた先で出会いました。
そこでは、『平民』であるマインを嫌う、上級貴族の騎士シキコウザがナイフで護衛対象であるマインを傷つけてしまうという事件を起こします。
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事件はカルステッド率いる騎士団とボロボロになったマインが解決しましたが、事件に関わった後始末のため、『ダームエル』は降格処分となり、その後は『見習い』という立場でマインの護衛につくことになりました。
神殿の中で移動するマインや、下町にベンノさんに会いに行く時も、ダームエルは護衛として行動を共にするようになります。武道に精通している騎士ダームエルがマインにつくことで、マインを狙っている人間たちに対して牽制する形を取ることができるのだと、私は思いました。
マインに迫りくる危機について考察②
第1話・第2話でマインのことを嗅ぎまわり、怪しい行動をとっていたインク協会の会長ヴォルフが何者かに殺されるという情報が、神官長フェルディナンドの元に入りました。
そして、フェルディナンドの中で『何者か』と言われていた犯人が、『貴族』ではないかと推測したことで、マインが歩んでいく道が変わり始めます。
マインの周辺を嗅ぎまわっていたのが、インク協会の会長であるヴォルフだけだった場合、マインの身柄は神官長フェルディナンドの元で庇護されていたため、マインの情報が表に出ることはありませんでした。
しかし、今回のヴォルフ殺害に『貴族』が関わってくると、話が変わってきます。
なぜなら、マインは『領主と神殿』が認めた『青色巫女見習い』なため、マインを利用して領主に取り入ろうとする『貴族』が出てくる可能性があるからです。
・マインをワザと誘拐したのち、自分が助けたと領主に恩を売る
・領主と敵対している人間が、マインを他の領地へ売り飛ばす
・自分の子どもだったと言い出す貴族が出てくる
このことから、最悪の場合、マインだけではなく家族にも危険が及ぶことが予想されます。
さらに、マインが庇護されている『神殿』とは、貴族の血筋の者が多く、平民の娘でありながら多くの魔力を持っている『青色巫女見習い』のマインを敵視している青色神官や、貴族と好意にしている神殿長もいるため、少しの隙を突かれれば、あっという間にマインを窮地に追いやられてしまう可能性もあると、私は思いました。
『貴族の養女』か『処刑』か。マインを守るため、家族が取った決断とは
マインの母『エーファ』は、神官長フェルディナンドにマインを託すことを決意します。
本来は『冬ごもり』の間だけ家族と離れてマインを神殿で預かるという話だったのですが、マインや周辺の人間に危険が差し迫っていることから、マインが10歳になったら『貴族の養女』になることを、フェルディナンドの信頼が厚い『貴族のカルステッド様』と水面下で話が進められていました。
そして、マインの家族は選択を迫られました。
『貴族の養女』か『処分』の道か。
平民の子が貴族の養子・養女になるということは、今の家族とは絶縁を意味しており、二度と会うことができなくなります。加えて、魔力量の多いマインが、自分の力をコントロールできずに暴走した場合は、『処分も辞さない』とのことでした。
それゆえに、マインの父『ギュンター』も、この選択肢に難色を示します。
いくらマインの身を案じたことといえど、この決断は家族にとって、悲しく、つらいものになると、私も感じました。
ですが、マインの母『エーファ』は、違いました。
姉リーファからマインが神殿で、周囲の人たちの協力や、神官長フェルディナンドの心配りのおかげで、マインが元気に過ごしていることが嬉しく、とても感謝しているということ。
このことから、神官長フェルディナンドを信頼してマインを託すことができると決意したようです。
さらに、『10歳で、ダプラ見習いになって親元を離れる子もいる』というエーファの言葉には、他の親も自分たちと同じような、寂しい別れをしている、マインや自分たちだけが特別悲しい、寂しい思いを抱いている訳ではないと示唆しているように私は感じました。
最終的には、母『エーファ』の説得もあり、父『ギュンター』も納得したうえで、マインを『貴族の養女』にすることを決意することになります。
新しいキャラクターが登場!
祈念式では、マインは自分の側仕え4人(フラン、ロジーナ、フーゴ、エラ)と護衛のダームエルを同行者とし、10日かけて他の地を巡ります。
そして、この同行者にマインの養女先でもあるカルステッド様と、マインが見たことが無い青色神官の男性が一人加わることに。
この男性、見た目はイケメンの分類に入ります。
しかし、その見た目とは裏腹に、口から出てくる言葉は、マインに対して失礼な発言ばかり!!
極めつけは『お前、プヒッと鳴いてみろ』と言い放ち、その顔はニヤリと面白そうに笑う始末。
その男性の態度に、神官長フェルディナンドは終始眉間に皺をよせ、困り顔でした。
この様子からして、『イケメン青色神官』が、かなり変わった人物であることが予想できます。
新しく登場した『イケメン青色神官』が、今後のストーリーにどのようにマインと関わってくるのか楽しみです。
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いかがでしたか?
お届けしたのは、天衣無縫の調のさくらでした。
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