信と羗傀の会話
今話は、信と羗傀(きょうかい)の会話シーンの中で、珍しく王賁(おうほん)の事を語る場面が見られました。飛信隊と王賁率いる玉鳳隊(ぎょくほうたい)は今は互いに4,000人隊ですが、出会った当時は互いに300人隊でした。それでも、農民歩兵の集団だった飛信隊は全員が騎馬兵で煌びやかな甲冑姿という士族のエリート玉鳳隊に圧倒されたものです。
ただ、結成当時から飛信隊の副長として参加している羗傀が王賁の事についてしゃべるのは、これが初めてのことだと思います。
自分も身を切るようにしてギリギリを攻めるけれど、周りにもそれを求める厳しい男。まるで違う境遇ながら、同じ天下の大将軍を目指す信のライバルについて話す羗傀の分析は凄く的を得ているものだったんですけど、それに対して信は王賁をかばうような発言をし、羗傀に突っ込まれる場面が印象的です。
それが、今回の著陽(ちょよう)の戦いにおける主役が王賁である事を証明しているのだと思います。厳し過ぎて、ちょっと敬遠されてしまいそうなキャラクターだけに、その良さを伝えるのに、相応しい舞台、相応しい相手が必要だったのではないか?そんな気がしました。
謄と録嗚未が語る可能性
今回、王賁が考えた作戦は、3ヶ所を同日同刻に突破するというもの。飛信隊、玉鳳隊と共にその攻撃に参加したのは、王騎軍第1軍長であった録嗚未(ろくおみ)でした。王騎将軍が健在の時から、王騎軍最強の武将として噂が立つ程の戦闘力を持っていた録嗚未は、新たに謄(とう)が軍を指揮するようになっても、第1軍長として存在感を発揮していて、三軍同時突破の作戦を王賁が持ち出した時も、選ばない訳にはいかないようでした。
今回、巡り合わせの関係で魏(ぎ)の火龍と会う展開にはなりませんでしたが、その関係で狙われている謄の本陣を守る構えを見せ、敢えて突入の時間を遅らせていました。これは、飛信隊や玉鳳隊が幾ら成長したと言っても、圧倒的に録嗚未や謄という旧、王騎軍の武将とは経験の差があるので仕方ありません。
そこで謄の口から語られたのは、信や王賁がかつての六将のように成れる可能性。また、成って貰わなければ、中華統一を目指す秦にとって、この先の展開は厳しいと。
この大きな期待と試練に対し、魏火龍とぶつかってしまった王賁と信はどうやって突破するのか。いよいよ、戦いも最高潮になろうとしています。
王翦と王賁の父子。そして関常の千人隊
実は今回、飛信隊、玉鳳隊、二つの独立遊軍は隊長が4,000人将なので4千人隊だと思いがちですが、プラスαで千人隊が加わっています。飛信隊の方は千人将にまで出世した副長の羗傀の隊なのですが、玉鳳隊の方には関常(かんじょう)千人隊が王賁の父、王翦(おうせん)の命令によって加わっています。
この父子は凄く複雑な関係で、秦国随一の名門武家という王氏の宗家という抜群の血筋による誇り高さは父にも子にも感じるのですけど、とにかく父の王翦の方が何も喋らないので、息子の王賁の事をどう思っているのか、まるで分かりません。
そういう関係性を踏まえてみても、関常は王賁に意見ができる貴重な存在です。完璧主義で話の主導権を取りたがる王賁に対し、同じ隊の者はとても意見ができません。だからこそ、その存在は重要になってくるのですが、この関常が玉鳳隊に加わった理由、いつの日か王翦から語られる事はあるのか、王翦と王賁という父子が、親子らしい会話をする事はあるのか。そういう先の事を伏線にしき、物語は進んで行きます。
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お届けしたのは、天衣無縫の調のさくらでした。
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