今まで戦場へ出なかった昌平君
いよいよアニメの第4期も終わりが近付いてきました。
嬴政(えいせい)の加冠の儀も終了し、9年にも及ぶ嬴政と呂不韋(りょふい)の政争もその勝敗が咸陽(かんよう)を呂不韋が裏で糸を引く反乱軍が制圧するか、それとも嬴政の用意した討伐軍が阻止するかに決着が委ねられます。
そこへ式典が行われていた雍(よう)から援軍が駆け付けました。そうです、嬴政の側近、昌文君(しょうぶんくん)たちがやって来たのですが、先頭を駆けるのは軍総司令の昌平君(しょうへいくん)。
言うまでもなく、呂不韋を支える呂氏四柱の立場を捨て、嬴政の軍に加わってこの戦いに参戦してきました。
反乱軍は当初の情報では1万人という話だったのですが、偽物の玉璽(ぎょくじ)の効果で3万人に増えてしまいました。
駆け付けた援軍は僅かに1千人。あまり形勢を逆転するほどの数ではないのですが、彼らが何とかするしかありません。
この状況で、昌平君の実力が試されます。
武は蒙武、軍略は李牧。比べる相手が物語る昌平君の凄さ
ほとんどの人が戦場にいる昌平君を見た事がありません。軍師としては超一流なのは誰もが知っている事実ですが、一緒に駆ける昌文君もその実力に半信半疑です。
そんな不安に対し、昌平君の側近である介億(かいおく)は堂々と、
武は蒙武(もうぶ)に匹敵し、軍略は李牧(りぼく)と同等と、
主である昌平君を誇ります。
本当、それが事実だとしたら、傑物揃いと言われる秦(しん)の武将の中でも、最強と言って良い存在です。
そんな人物がなぜ一度も戦場にいた話を聞いた事がないのでしょう?
軍総司令として全体を見なければならない立場なのは分かりますが、李牧はその上で戦場に姿を現します。
恐らく、この理由は呂不韋にあったのではないでしょうか?
同じ呂氏四柱の一人であった蒙武も、呂不韋が遠征に行かせず側に置きたがった為に戦闘経験が浅いという欠点がありました。
それが文官としても優秀な昌平君となれば、より一層自身の元を離れるのを嫌がった。
こう考えていくと、呂不韋の人を見る目の正しさが証明され、それが今回の分かれ道になるのですから、人の選択というのは皮肉なものです。
勝利の報告は昌文君の口から
昌平君の電光石火とも言える奇襲によって敵大将を倒し、烏合の衆という存在だった反乱軍は一気に崩れてしまいました。
咸陽の中にいてその様子を見守るしかなかった信もようやく昌平君たちの元へ合流し、今回の一連の出来事の経緯を確認し合います。
全ては、呂不韋側であると思われた昌平君が飛信隊の軍師であり、同時に自身の弟子でもある河了貂(かりょうてん)に事態を報せる暗号文を送った事により反乱を防げたのです。
もし、この報せがなければ勝っていたのは嬴政側ではなく、
呂不韋の方だったでしょう。
その事実を知った後、信が珍しく粋な事をします。この結果は、どういう意味なんだと、敢えて他の者ではなく、嬴政にとって最大にして最も古い味方となった側近中の側近である昌文君の口から伝えて欲しいと言うのです。
それは、若弱(はくじゃく)の王と言われたお飾りの嬴政が、遂に最高権力者だった呂不韋から実権を取り戻した9年にも及ぶ戦いの勝利です。
国内統一。これは、戦国七雄と言われた中華を統一する物語ですが、ようやく一つ、自国の秦を統一したお話です。
そう考えると先の長い話ですが、これで準備は整いました。ここから、物語は一気にスピードを上げて様々な要素を取り込んでいくのでしょう。
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いかがでしたか?
お届けしたのは、天衣無縫の調のさくらでした。
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