ディルクを襲った熱の正体とは?
突然、声を上げて泣き出すディルク。
「どうして!?」とデリアが、ディルクを触って確認すると、体は高い熱を出していました。
ディルクを突如襲った『謎の熱』。
主人であるマインと共に、ディルクに起こっている症状を確認します。
ミルクを欲しがる時に出てくる顔の発心と熱くなる体。
ディルクを触った時に、体の内側から溢れ出ようとする熱を感じ取ったマインは、自身にも覚えのある熱の正体に核心を持つのでした。
ディルクの熱の正体。
それは、『身食い』によるものでした。
マインは、少しでもディルクが長く生きていられるよう、応急処置を施します。
加えて、『身食い』について詳しい、神官長フェルディナンドに話をすることを決断することに。
『身食いの平民』とは?
『身食い』とは、病気ではないため治すことができません。
やりたいこと(目標)に全力を費やしている間は大丈夫ですが、心が折れた時などに反動が大きく、体にため込んでいる熱が漏れ出して倒れてしまいます。
『身食いの熱』とは、体の内側にある『魔力』を指しているようです。
魔術具を使うことで、魔力を外に吸い上げることが出来ますが、とてもお金がかかる代物でもあります。
また、平民の人間が手に入れることが出来る魔術具といったら、壊れかけか、すでに使い切って用済みの魔術具を買い漁るしかありません。
そのため、多額のお金を用意できない『身食いの平民』は、貴族と契約を交わして魔術具を買ってもらう替わりに、貴族のためだけに働く契約をすることになります。
生きるためには、貴族と契約が必要
「本好きの下剋上」の舞台となっている、エーレンフェストという都市は、魔力を持った貴族に支配されているため、魔力が多いか少ないかで、貴族の身分が変わります。
そのため、自身の魔力が心もとない貴族が『魔力』を欲しがることから、『身食い』となった平民の子どもと契約を交わしているようです。
『身食い』の契約は世間には知られたくない契約でもあるため、養子・養女・側仕え・愛人という別の形で、周囲には伝えらていることが多いそうです。
そのため、契約してくれる貴族によって、『身食い』の子どもたちの生き方も変わってきます。
隷属して、『魔力』を搾り取られて飼い殺しにされる生活を送るか、養子・養女になり『貴族の子』として勉学に励むか、商業ギルド長の孫娘フリーダのように、愛人契約を結ぶ代わりにお店を持たせて貰って商いをするなど、契約者によって様々な人生を送ることができるようです。
そして、『青色巫女見習い』のマインもまた、2年後に上級貴族であるカルステッドの養女となることが決まっています。
神官長フェルディナンドの鶴の一声
いずれ貴族の養女となるマインに対して、「君自身が、ディルクの契約者になったらいいのでは?」とマインが喜ぶ返答を返してくれます。
神官長フェルディナンドが持ってきた魔力器具を使い、ディルクの魔力を測ったところ『少し強めの中級貴族くらいの魔力』とのこと。
魔力不足とされている今、『養子』という契約をしたがる中級貴族がいるのではと、フェルディナンドは推測します。
また、貴族の『養子・養女』にするためには、領主の許可が必要となってくるため、誰彼かまわず契約をするという形にはならないので、余程のことがないかぎりは、ひどい扱いを受けることは無いようです。
貴族の養女となることで、今の家族と離れてしまうこともあり、寂しい思いをしていたマインでしたが、今回のディルクの契約者になれるという事が分かった今、マインの貴族での生活に少しは希望が出てきたのでは、と思いました。
守ること=隠し通すこと
神官長フェルディナンドは、神殿長が自分の保身のために『身食い』の赤子を利用することを危惧します。
神殿長の思い通りにいかないマインよりも、自我のない赤子であるディルクの方が狙われやすいのは火を見るよりも明らかです。
そして、ディルクが狙われることで、マインの周辺で起こった綻びを突いて、マインの立場を崩しにかかる可能性も考え、あまり周囲の人間にディルクが『身食い』であることを知らせないことが決定しました。
そのため、ディルクを一番可愛がっているデリアは、マインの周辺の出来事を神殿長に報告しているので、側仕えの中では、要注意人物ともいえます。
その一方で、ディルクを愛情深くお世話することで、苦手意識が強かった『孤児院』に対しても、少しずつデリアの中で変化が見られるようになりました。
優しい笑顔でディルクに接するデリアの、今後の動向が気にるお話となっています!
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いかがでしたか?
お届けしたのは、天衣無縫の調のさくらでした。
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