みなさん、こんにちは!
「四畳半神話大系」第九話が公開されました!ついに夢にまで見た最高の学園生活を手に入れた「私」…のはずですが、何故か満足できない。彼の心に去来したものとは?今回も、第九話のあらすじ、見所、そして今回全話を通した「小津」の行動を振り返ってみましょう。
第九話のあらすじ
「自転車にこやか整理軍」としてせせこましく働いていた「私」。ある日、第三話で登場した飛行機サークルから飛行機を強奪してしまいます。それにいつも「私」の味方をしてくれていた「明石さん」が激怒。思い切りビンタを喰らいそのまま明石さんはどこかへと消えてしまいました。
大学1回生の頃、「私」が入部したのは「福猫飯店」という謎の秘密結社。下部組織に「図書館警察」「印刷所」「自転車にこやか整理軍」と、今まで登場した怪しげなサークルを抱える大学を裏から支配する本物の秘密結社でした。トップの「相島」から「入部しないのであれば容赦しない」と脅されると同時に「どうせなら成りあがってやる」と克己心を燃やし「私」はここで暗躍し始めます。
最初、「図書館警察」に入隊し日々貸し出し本を取り立てていたのですが、寄りにも寄って「樋口師匠」から取り立てるように言われたのが運の尽き、あの手この手でのらりくらりと逃げられ続け、「私」は無能の称号を付けられてしまいました。一方、同回生の「小津」は独特な話術で人脈を広げ、遂に「相島」の右腕に成りあがることに成功していました。
「図書館警察」の才能が無いとされ、次に派遣されたのは「印刷所」という優秀な学生を集めた偽造レポート作成所の受け子。様々な顧客を一手に担っていたましたが、ある日第一話のように「小津」が打ち上げ花火を打ち出しそれが原因でレポートが大炎上。大量の顧客を失うという大失態を犯してしまいます。
次第に「福猫飯店」で立場を失っていく「私」。決定打となるのは「相島」主導の下、「城ケ崎先輩」から「香織さん」を盗むというミッション。あまりの阿保らしさとリスペクトの欠片もないその姿に辟易した「私」はついに逃げ出してしまいます。報復を恐れネカフェに寝泊まりしていましたが、ある日とんでもないことになります。相島が失脚したのです。これを皮切りに「小津」が福猫飯店のトップに就任。「私」は自転車にこやか整理軍の総長に就任することになり、毎日違法駐輪の取り締まりと言いつつ他者から自転車を奪う日々を送ることになります。
なんせ、「自転車にこやか整理軍」は福猫飯店の主要な財源。私は遂に「バラ色のキャンパスライフ」を手に入れることに成功しました!黒髪の乙女など行列成して待機状態、鼻の下伸ばして爛れた人生を送ることができました。しかし、ふとした時に「明石さん」の顔がよぎります。ビンタを喰らった時の罪悪感、「私」は間違った人生を送ってしまったのか?
ここで、遂にずっっっっと本を延滞していた「樋口師匠」が本を「私」のところにやってきます。そこで、彼に相談してみることにしました。樋口師匠は言います。「人を構成するのはその人の可能性では無く不可能性なのだ」「存在しない可能性にすべてを託すことが諸悪の根源」「どうせ、『私』に有意義なキャンパスライフを送ることなど無理なのだ」と。
ここで、事態が急展開を見せます。「私」が「相島」に攫われてしまうのです。曰く、「小津」には彼女がおり、その彼女に「五山」を見せてあげる、そのために福猫飯店で得た情報を利用しカルトサークル「ほんわか」に潜入、そこで飛行船を盗み出したとのことです。要するに、小津の大胆不敵な行動に対する「相島」のやっかみみたいなものです。結局、小津の企みは失敗に終わってしまいました。
しかし、「私」の心に去来したのは得も言えぬ不快感、疎外感。今まで自分と同じ無意義な人生を送っているものとばかり思っていた小津がまさか彼女のためにここまで動いていたとは。それに対する自己嫌悪に苛まれた「私」は自らの四畳半に閉じこもることを決意。ここで、第十話に繋がります。
怒涛の伏線回収ラッシュ!物語も遂に佳境へ!
今回は、怒涛の伏線回収ラッシュでしたね!前半すべて使って今まで暗躍してきた「福猫飯店」率いる様々な不気味サークルとそれに巻き込まれた「私」、小津を描き出し、後半ではそこから小津がどのような行動を取っていたのかまで今まで疑問に思っていたことが今回でほぼすべて綺麗サッパリ清算できたように思います。
今まで、上記のサークルが動いたところに「私」がぴったりハマり、物語全体の構造がスッキリしたように思います。特に、「図書館警察」や「自転車にこやか整理軍」は彼らの行動を第三者のモブに任せても良いところをあえて「私」にやらせたことで彼らの行動やどんな考えを持っていたのかがハッキリして、このアニメの「深み」が増したように見えました!
「小津」の考えが遂に明らかに!魅力的なキャラに大変貌!
初期の頃から謎の暗躍ぶりを見せてきた「小津」、今までただの無軌道な阿保かと思っていましたが、まさか彼にこんな思惑があったとは、想像もできませんでした!
小津の意外な思惑が明かされると共に、今回まで小津が取ってきた行動にも「楽しむ」以外の行動理由が足されて、想像以上に魅力的なキャラクターに変化したように思います。特に、カルトサークル「ほんわか」の一下りで、彼らから飛行船を強奪し、あまつさえ破壊までした背景にはこのような事情があったとは…。すごい阿保には変わりないですが、そこに確かな「愛」を感じます。
それと対照的に孤独になり、四畳半に閉じこもってしまった「私」。次回、彼に降りかかる試練とは?彼は一体どうなってしまうのか?第十話が楽しみです!
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いかがでしたか?
お届けしたのは、天衣無縫の調のさくらでした。
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