2022年春アニメパリピ孔明

元ネタ徹底解説『呉下の阿蒙』『人を致して人に致されず』 パリピ孔明 第10話

2022年春アニメ

歴史上の人物が現代に転生したら!?病死したはずの諸葛亮孔明が現代に蘇り、才能溢れるシンガーソングライター英子の軍師として天下泰平を目指すエナジーコメディ。

毎回繰り出す驚きの知略計略に感心させられます。「次にくるマンガ大賞 2020」で、U-NEXT賞を受賞した話題作!漫画では味わえなかった、歌と音楽の圧倒的な場感!!必見です!

今回は大注目のパリピ孔明の第10話の見どころを大紹介!気になった方はぜひチェックしてみてください!

『人を致して人に致されず』とは

10万いいね獲得のための投稿するXデーまで残り6日。
七海との友情を通して自分の歌を見つけた英子は
いよいよ、キッドとの決着をつけにレコーディングへ向かいます。
そして、英子の歌を聞いたキッドは『本気でついてこないと振り落とす』と言いつつも英子を認めます。

キッドの力を借り、無事曲が完成します。
孔明とキッドは、納得のいく歌を英子が歌えるかどうか賭けをしており、賭けに勝利した孔明は
『人を致して人に致されず』という言葉を残します

これは孫子の兵法の第六章『虚実篇』の一節で『自分が主導権を取り、相手のペースで動かされない』という意味です。
先に戦場にいて敵軍の到着を待ち受ける軍隊は楽だが、後から戦場にたどり着いた軍隊は休む日まもなく戦闘に入り疲労する。
したがって、自分が主導権を握ることが勝利につながる。というのがもとの文章の口語訳です。

今回の孔明も英子の曲を聞けば、必ず引き受けてもらえるという確信があり、その上で賭けを持ちかけたということですね。
孔明の策略と、英子の歌に対する圧倒的な自信が相まった見事な策ですね!

『呉下の阿蒙にあらず』

一方、いよいよ赤兎馬カンフーとの決着を迎えたKABE太人。
勝負の最中のビートがゆっくりに聞こえる演出は、KABEがゾーンに入っている様子を表しているようですね。
そして、KABEのラップを聞いた赤兎馬は、自らKABEの勝利を認めます。

彼の成長をみたオーナーのセリフ『呉下の阿蒙にあらず』
この言葉の由来となった呂蒙という武将は、もともと武勇一点張りでしたが、
呉主孫権は彼に『武勇ばかりではなく学問も修めたほうがよい』と助言しました。
すると彼は、孫権の意に応えるために猛勉強を始め、高い教養を身につけていきました。
それからしばらくしたある日、彼は参謀の魯粛と対談したのですが、魯粛は彼の高い見識と知識に大いに驚いて『すでに武略のみの呉の蒙君ではなくなったな』といったといいます。
またこのとき彼は魯粛に『士別れて三日ならば、即ち更に刮目して相待つべし』といいました。
孔明もこの言葉を言っていますが、その意味は『日々努力しているものは三日も会わなければ目を見張るほど進歩している』という意味となります。

三顧の礼に対する孔明の言葉

キッドの編曲を経て、いよいよ完成した『六本木うどん屋(仮)』
曲に合わせて歌を吹き込む英子。その声を聞いた孔明は、劉備が彼のもとを訪れた日のことを思い出します。

大夢 誰か先ず覚む(大きな夢から誰が最初に目覚めるのか)
平生 我れ自ら知る(平凡な日常の中でも私はそれを知っている)
草堂に春睡足りて(春の藁葺きの小屋でぐっすりと眠ったと思ったのに)
窓外に日は遅々たり(窓の外の日差しはゆっくりとしか進んでいない)

この詩は、劉備が孔明のもとを訪れた日、いわゆる三顧の礼の際に孔明が口ずさんだものです。

劉備が訪れた時に孔明は昼寝をしており、孔明の部下が起こそうとしますが劉備はそれを止め、孔明が起きるのを待ちます。
この時の劉備の様子を太陽に例え、詩で表現したとされています。

英子の歌を聞いたことで、のちの主となる劉備と出会った日のことを思い出していることから、
英子に対しても自分の主に値する実力を持っていることを改めて実感した、ということを表していると思われます。

いよいよ曲が完成した英子&孔明。
10万いいね獲得のため、今後どのような展開となるのか。
今後も目が話せませんね!皆さんも是非ご注目ください!

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いかがでしたか?
お届けしたのは、天衣無縫の調のさくらでした。

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