2022年春アニメキングダム

「KINGDOM~キングダム~」考察。合従軍戦。それぞれの武将、背負いし想い

2022年春アニメ

意外と士気の上がらぬ合従軍

いよいよ第4期のアニメも目前に迫った「キングダム」
その前に行われた第3期でメインになったのは、
戦国七雄のうち六国が同盟を結んだ合従軍と、
滅亡の危機に瀕した秦国との戦争となった一戦です。

ここでは初登場のキャラクターも多く、
お馴染みの秦国の武将との対決が各戦場で行われるのですが、
やはりそこはキングダム世界。
それぞれの武将が背に背負う想いというのが、大きな鍵を握ります。

そんな中で、意外と士気が上がらないのが合従軍の方です。
圧倒的な戦力でたった一国を亡ぼす為に攻め入る非情の連合軍なのですが、
集まった各国の武将や派遣した司令部に一体どれ程の覚悟があったのでしょうか?

はっきりその事を自覚して憂いの表情を見せていたのは発起人の趙・李牧だけで、
他国の武将たちは己の国の優位性を示す為や、単純な利益の為に戦場へ赴いています。
つまり、必死の秦と比べて、士気は相当低いのです。

この事が勝率20%だった秦国が奮戦した大きな原因と言えます。
今回は、初日の攻防にスポットを当てて、戦場の武将が
それぞれ背負った想いについて考えていきたいと思います。

死に物狂いの秦。先陣を切った謄の誇り

圧倒的優位だからこそ隙の生まれた合従軍に対し、
守る(しん)の方は亡国の危機にさらされて正に死に物狂いです。
その中で大きな比重を占めたのは、初日に関して言えば
静の蒙武(もうぶ)と動の謄(とう)という連合軍でをぶつかった戦場でしょう。

合従軍の盟主を自他共に認める超大国・楚
ここを撃破しない事には勝ち目がない秦は、
最も万能性のある王騎残党軍を率いる謄を中心に、
秦国最大の矛とも言える蒙武を温存する作戦を展開します。

そして初日最大のポイントとなった戦局は、
楚軍を率いる3人の将が一人、第1軍の長、臨武君(りんぶくん)との対戦です。

圧倒的な分母の数によるピラミッドが出来る楚の
出世競争の中を成り上がってきた事に強い誇りと自負を持つ臨武君に対し、
謄には“天下の大将軍”王騎を常に脇で支え続けたという自負があります

そして今、亡国の危機の中、謄はかつての王騎の兵を率い、
かつての王騎と同じ“天下の大将軍”という立場で戦います。

作中ではひょうひょうとふざけた態度を取っていますが、内心燃えない訳がないのです。
そして、円月剣とも円陽剣とも、或いは竜巻剣とも例えられそうな
謄の刃が唸りを上げるのです。

味方をも震撼させる趙・万極の怨念

士気と呼ぶにはあまりにも異質
恨みつらみ、呪詛(じゅそ)と怨念(おんねん)。
そんな負の感情を力に変えて戦うのが趙の“特攻”万極(まんごく)軍です。
この軍の異質なところは、恐らく秦を相手にした時、何倍にも強くなると事でしょう。

それもその筈、秦と趙の間に横たわる最大の悲劇とも言える
「長平の40万大虐殺」無抵抗になった投降兵が
生き埋めになって殺された史に名を刻み恐ろしい事件。

万極軍は全てその遺児、遺族によって結成された恨みの塊で、
それを率いる万極は40万の虐殺者の中から、
ただ一人地中を這い出して生き延びた怨念の化身なのです。

だからこそ強く、だからこそ怖い。
それは李牧を評して味方をも震撼させる程の恐怖を纏っています。
当事者である歴史があり、同時に相対している秦軍の兵士が怖くない訳がありません。
実際、あの信ですらその怨念に飲み込まれそうになってしますのです。

想いを背負い共に戦う“天下の大将軍”を目指す信がその想いを受け止めきれるのか、
それとも怨念の化身・万極が飲み込むのか、函谷関攻防戦、初日もう一つのハイライトと言えます。

金剛の剣を自負する信の矜持

想いを力に変える武将たちの中にあって、あまりに異質な趙の万極
その負の感情を真っ向から受け止めて対峙したのが、我らが主人公・信でした。

意外と楽観的で能天気ゆえに、今まであまり考えないようにしていた部分に
怨念の牙を立てられ、信でさえ一瞬、戦う意味を自問してしまいます。

信は身分が低い故、選択肢は多くありませんでした。
いや、その夢や選択肢でさえ、聡明で唯一の身内だったに与えられたようなものです。
ただ、二人は友であり、兄弟であり、同時に自身を託す分身でした。

その漂が最後の最後に会わせた人物こそ、信に漂と同様、
新たな道や夢を与える同胞・嬴政(えいせい)なのです。
そして、万極に思想的に負い詰められた時、嬴政の言葉が信の脳裏に蘇るのです。

戦争は、どちらが悪と言うよりも、違う正義のぶつかり合いです。
己を強く持てなければ、残酷な戦場で戦い続ける事は出来ません。
そして、戦う意味を得た時、信はこう宣言するのです。

「俺こそが国王・嬴政の金剛の剣だ」と。格好良いですよね。

 

初日に楚の臨武君、趙の万極を失った合従軍

500年以上の戦乱を極める春秋戦国時代において、
合従軍VS秦国の戦いは、それこそ史に名を刻む大戦でした。
そして、絶体絶命、勝率20%の戦いに挑む秦国にとって、
とても大きな出来事が初日に二人の将軍首を取ったという事実です。

それも超大国・楚の3人居る将のうちの一人を早々に打ち倒し、
秦国にとって他のどの武将よりも脅威であった“怨念の化身”万極を討ち取るという、
これ以上ないスタートを決めます。

まだまだ予断を許さない状況だとはいえ、この出来事は
奇跡の勝利を目指す秦軍兵士にとってとても大きな手応えとなったでしょう。

この秦国を勢いづかせない為に、楚の天才軍師である第2将・媧燐(かりん)は、
だらだらとした消耗戦で敵の勢いを削る策を合従軍本部である李牧の元へ進言し、
李牧もこの作戦を採用します。
それ程、将軍の首は重いのです。だからこそ、皆が憧れ、目指す地位だと言えますね。

「キングダム」を見るなら、U-NEXTで!

いかがでしたか?
お届けしたのは、天衣無縫の調のさくらでした。

「キングダム」は今なら「U-NEXT」で視聴できます。
無料トライアルで見れちゃいますので、ぜひお試しくださいね♪

コメント