2022年春アニメキングダム

KINGDOM~キングダム~第4期第26話考察。始まりと終わり

2022年春アニメ

最終話らしくない第26話

さて、今回は最終の26話。春から続いたアニメ第4期もここで終わってしまうのですけど、終わり間際になって台風や地震の報道特番が組まれてしまって放映が延期されるなど、ちょっと記憶に残りそうな放送でした。

既に来年1月からアニメ第5期の放映も決定しているので、インターバルを挟んで直ぐに再開という感じもします。

そんな印象を強くしたのが、最終話らしくない今回のお話です。

何と言うか、これが最終話じゃなく第1話だったとしても成立してしまうようなお話だからです。

既に今シーズン一番の柱である国内統一の物語は決着がつき、前回では既にその後の物語が描かれていました。

そんな中にあって敢えてもう一つの話を加えて最終話にしたのは、原作に忠実に展開するとそうなったのか?はたまた何か狙いがあるのか?

そういう事も想像してみると、ちょっと楽しいですよね。

それは明らかに未来への伏線

最終話にしては異色だと感じた原因の一つに、その内容が関係していると思います。放映時間の大半をかけて描かれたお話は、秦(しん)の物語ではなく、ライバルと言える南の超大国、楚(そ)のお話でした。

それも、これが趙(ちょう)ならば李牧を中心に語るのですけど、楚という国は今まで敵としてしか描かれていない上に戦った事自体が少ないので、語り手を求めるように不気味な雰囲気で政争の様子が描かれます。

これは、王の代わりに宰相(さいしょう)春申君(しゅんしんくん)の子を新しい国王にする動きが、実は秦の国王である嬴政(えいせい)が国王の子ではなく呂不韋(りょふい)の子だという現代に伝わる噂に非常に似たお話だからでしょうか?

ただ、これから物語が進む上で最も重要な戦いになってくるのが超大国である楚との一戦。

その将来の戦いに向けて今から既に伏線を張っている回だとも言えます。

そう思うと、やはり今話は最終話ではなく、第1話のような趣があります。

主人公はあくまで信

今回は楚の内乱、政争の話が結構な時間を掛けて描かれ、肝心の秦の様子は戦場でが同期の蒙恬(もうてん)王賁(おうほん)たちと六将が復活する話で盛り上がっている場面くらいしかなかったのですが、最後の最後のカットはやはり雄叫びをあげ、未来へ向かうような主人公、信の姿でした。

何だかスタッフ全員で

主人公はあくまで信!

そんな事を確認しているようなラストでした。

恐らく「キングダム」という物語は敵味方が沢山登場し、非常に魅力的なキャラクターが多く登場する関係で、今話のように信がほとんど出番がなくても成立してしまう回が沢山あります。

でも、それはあくまで主人公である信の物語が軸としてしっかりしているから成り立っているサイドストーリー。

不運な生まれから何も持たなかった少年が、己の力量一つを武器に立身出世をしていく物語。

一兵卒だった信は、遂に五千人将。次に出世したら、いよいよ将軍です。

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いかがでしたか?
お届けしたのは、天衣無縫の調のさくらでした。
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