ブリュノと因縁のある人物が登場
今回のお話の冒頭に登場したとある人物。
今までのお話と打って変わって、かなり不気味な印象の場面が気になります。
冒頭に出てきた彼は、神官に捕まっており、何かの罰を受けている真っ最中でした。
若き日のブリュノと親しそうな感じのする、人物の名は【カミュ】と呼ばれ、薬師としても数々の治療法を確立したと有名だったようです。
「治しても治しても、人は死ぬ。だがな、死んでも、死んでも人は再生するんだ」
と常軌を逸した【カミュ】のこのセリフは、とても不気味であり、彼が起こしたという【人体実験】の歪さが窺えます。
そして、この【カミュ】と呼ばれる人物の声を担当しているのが、
数々の有名な作品に出演されている『中井和哉さん』です。
低音で力強い声が特徴の『中井和哉さん』は、力強くカッコいい武人キャラを多く演じています。
| 出演した代表作品 | キャラクター名 |
| ONE PIECE | ロロノア・ゾロ |
| 銀魂 | 土方十四郎 |
| 血界戦線 | ザップ・レンフロ |
| xxxHOLiC | 百目鬼静 |
| 炎炎ノ消防隊 | 秋樽桜備 |
今回演じているキャラクター【カミュ・ド・サド】は、禍々しい黒いオーラを纏い、外見だけを見ても、顔半分が骸骨のかなり不気味な感じが出ていますが、中井和哉さんの低い声が合わさり、グッと【邪悪】な感じが増しているように思いました。
兄パッレから届いた『奇病の知らせ』
帝都の隣国ネデールの植民地島で流行性の『奇病』が発生したと、兄である、パッレから手紙が届き、ファルマは、その重大さを知ることになります。
なぜなら、帝都は一か月後にやってくる『サン・フルーヴ大市』があり、そこでは世界中の商人たちが帝都に集まるイベントがあるからです。
そして、何より怖いのがこの『奇病』の驚くほど早い進行スピードです。
ノバルート医学大学の人間が2人亡くなっており、1人目は突然高熱が出て頭痛・嘔吐・首や脇にしこりができ、昏睡状態が続いて、発症から７日後に死亡。
2人目は、全身に皮膚に紫斑がでて、手足は真っ黒に壊死し、その後は焼却処分という形になったそうです。
兄からの手紙に書かれている『奇病』の症状の一部に『何か』を感じ取ったファルマは、すぐに自分で打てる手段を考え、動き始めます。
奇病の正体、『黒死病（ペスト病）』
兄パッレから送られてきた『奇病』のサンプルスケッチの複写を見て、核心を得たファルマ。
ついに、隣国ネデールの植民地島の島民全てを死に追いやった奇病の正体が判明します。
病名を『黒死病（ペスト病）』といい、転生前の地球でも何度も流行し、
史上最も人類を苛んだ悪夢の病原体とも言われていたそうです。
この『黒死病』は、げっ歯類などについているノミを媒介にして、感染していく病原体です。
『黒死病菌』が肺に感染した場合、飛沫を介して、人から人へ急速に感染していきます。
さらには、収束したと思っていても何度も再現する根深さがある、恐ろしい病でもあり、油断できない病でもあります。
そのためファルマは、死病の島（ネデール）で取引された商品が、海を渡り、陸路を進み、帝都で行われる『サン・フルーヴ大市』に紛れ込んでしまわないよう、マーセイル港に検疫所を設ける手筈を整えていきます。
ファルマの『黒死病』への迅速な対応や、エレンの弟子たちに教えた検査方法や、弟子を先遣隊として先に送り込むなど、帝国を破滅へと導かないよう、未然に防ごうとするファルマやエレンたちの素早い行動は素晴らしいと思いました。
加えて、ファルマは『黒死病』に対する新薬までも開発済みでした。
その名も『レボフロキサシン』といい、黒死病の病原菌に対して有効な抗菌薬です。
この薬を作れる薬師はファルマだけですが、必要量をすでに生成しており、ギルドに加盟している店舗に分包作業をお願いしているとのこと。
帝都を守るため、ファルマは歩み出す
ファルマは、黒死病に有効な新薬『レボフロキサシン』の分包を手伝ってくれた、夜明け薬局のピエールに、感染者が出た時の対処法を伝えます。
・感染者が出た場合は、無償で薬の提供をすること
・薬が必要だと判断したら、相手が誰であろうと提供すること
この二つを重点において、ファルマは帝都にいる薬師たちに後のことを任せ、自分はマーセイル領へと旅立つことに。
現代の地球では、歴史の一ページとしてしか知らない『ペスト菌』に対して、自分の力で太刀打ちできるのか、心配と不安が募るファルマ。
そんなファルマに、エレンは、帝都に感染が広がらないよう、皇帝陛下に進言したり、黒死病に有効的な新薬も開発したりと、ファルマが頑張っている姿を誰もが知っていると、1人で頑張る必要は無いと励まします。
出発前に見たロッテの屈託のない笑みや、セドリックの穏やかな顔は、ファルマの不安な心を溶かす良いお薬のようだなぁと思いました。
ED後に出てきた、顔半分が骸骨な男【カミュ】は、『黒死病』と、どのように関わってくるのでしょうか。
次回も、とても気になる展開になりそうですね。
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いかがでしたか？
お届けしたのは、天衣無縫の調のさくらでした。
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