親として、王として、最後の役割
リ・エスティ―ゼ王国の現王であるランポッサは、魔導国国王アインズと対峙するため、一人で王城に残っていました。
そして、レイザー・エッジを持ったラナー王女に対し、秘密の隠し通路から国外へと逃亡するように何度も即します。
王女付きであるクライムに対しては、ヴァイセルフの名を継がせるためにも、王女を守りつつ一緒に逃亡せよと『王命』だと言い放ち、報酬として『ラナー王女を……』とまで言う始末。
素直な気持ちで『幸せになって欲しい』と言えばいいのに、報酬として、自分の『娘』を使うのは、少し悲しいというか、残念だなぁと思いました。
結局、王としての命令は、両者から断られてしまいますが、魔導国国王に対して、ラナー王女の最後の『悪あがき』に付き合う王は、立派な『親バカ』なのだと思いました。
ランポッサ王は、玉座の間にて『誰かの手によって』殺されてしまい、最期を遂げます。
クライムが玉座の前に戻ってきたときには、ラナー王女の手には血がついており、ワナワナと震える彼女が王の横にいました。
このことから、魔導国国王アインズが、ラナー王女を精神支配して、娘の手で王を殺させたのだとクライムは、怒りを露わにします。
ですが、実際のところ『真実は誰も知ることがない』まま、ランポッサ王は息絶えて『役目』が終わりました。
『王女』から、『悪魔』へ、変貌を遂げたラナー
玉座の間で、魔導国国王アインズと剣を交えたクライム。
王国最強騎士だった『ガゼフ・ストロノーフ』が持っていた、アインズを殺すことができる武器『レイザー・エッジ』と、戦士としての力量を限界まで引き上げてくれるという指輪を使い、渾身の一撃をアインズへと打ち込みました。
しかし最終的には、アインズの心臓を捻りつぶす技『グラプス・ハート』で、クライムは殺されることに。
死んだはずのクライムでしたが、ラナー王女の微かに聞こえてくる声に反応し、目を覚まします。
クライムの視界に移り込んだ、ラナー王女の表情は、どこか虚ろで、目には光が無く、不気味さが漂っていて怖かったです。
加えて、魔導国国王アインズの手によって、
人間から、永劫の時を生きる『悪魔』へと変貌したラナー。
肩に生える小さな黒い翼と、黒く鋭い爪、黒いドレスは、本来の彼女が持つ、冷淡な美しさをより引き立たせていました。
加えて、クライムを生き返らせるためにアインズへ『服従』したという事実。
「永劫の時を生きるには、一人は辛いです。あなたも悪魔になってくれますか?」
魔導王に負けてしまった自分を、なおも頼ってくれるラナーに、クライムは一生彼女の傍にいることを決意したのでは、と私は思いました。
クライムは『自分のために』起こしたラナーの行動に、驚愕しますが、それよりも一層強い『恩』を抱いたんだと思います。
その後の、ラナーからクライムへの要望である、一緒に悪魔になることや、永劫の時を過ごすことに、全て「はい」と答えていきます。
全ては、クライムを手に入れるための計画
自分の夢の為に、祖国を魔導国へと売ったラナー。
全ては、クライムと永遠に『むつみあう』ため。
光の無い瞳と虚ろな表情のまま、男女の『初体験』を宣言するラナーは、ちょっと怖かったです。
それと同時に、クライムに「頑張れ」と応援したくなりました。
人間の時には、敵わなかった『クライムと一緒になる』こと。
王家の人間と、身よりもない・素性も分からない拾われたクライムとでは、一生叶わないと、頭のいいラナー王女は、早々に『二人で一緒になれる策』を考え、国を売る判断をしたのかもしれません。
その目標を成就するべく、国内では優しい王女としての顔や、頭の悪い小娘の顔という二面性を上手く使い分け、周囲の反応を観察し、自らは全く動かないで周りを動かすことで、敵国のデミウルゴスに『ラナー王女』に対する興味を持たせることを成功させていました。
このことにより、王国の内情を知っているラナーからは、第二期の第十一話「ヤルダバオト」の回で登場した『八本指』の拠点の情報がデミウルゴスへと流し、ラナー王女もまた、自分に有利となる条件でデミウルゴスに情報をへ突きつけたようです。
敵国の頭の回転が良いデミウルゴスに対しても、自分の考えや主張を通し、利用するラナー王女の強かさには感服しました。
そして、そのラナーの行動の全てが、クライムへの異常な『執着』と『愛情』になっている部分は、アルベドからアインズに対して向けている『尊敬』『信仰』『盲目な愛』などに、似ていると思いました。
『OVERLORD(オーバーロード)Ⅳ 』最終回を迎えて
最終回を迎えた『OVERLORD(オーバーロード)Ⅳ 』でしたが、今回のお話は、どちらかというと本作主人公のアインズより、魔導国側に裏で通じていたリ・エスティ―ゼ王国の『ラナー王女』についての驚きが、一番大きかったです。
クライムとの今後を考えながら、嬉しそうに歌い踊るラナーの姿は、上品で美しく、悪魔姿がピッタリだと思いました。
今期の話の中でも、出演回が多かったラナー王女が、自分の目的のために、家族までもを容赦なく切り捨てる、冷酷さに恐怖しました。
今後、新たに加わった『悪魔ラナー』や『悪魔クライム』が、魔導国側で、どのように関わってくるのか楽しみです。
TVアニメ「オーバーロードⅣ」公式サイトでは、完全新作劇場版の制作が決定!!
という、ファンにとっては嬉しい情報が載っています。
今後のOVERLORD(オーバーロード)の情報に目を光らせつつ、続編への期待もしていきたいと思います!!
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いかがでしたか?
お届けしたのは、天衣無縫の調のさくらでした。
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