懐刀・壁。将軍としての初陣
キングダムはキャラクターが多いせいか、一つの回で整理しなきゃならない事がとても多いです。同時進行的に色んな事が起こっていますし、実はその為に着々と準備されてきた事もあります。
今回は趙軍に攻め込まれた要所・屯留(とんりゅう)の地を救う為に王弟・成蟜(せいきょう)が出陣したのですが、屯留の城に入城後に味方の裏切りにあって監禁されてしまいます。そうしておいて成蟜の名前を使って反乱を起こし、秦国政府に討伐軍を派遣せざる得ない状況が作られてしまったのです。
全ては権力者である呂不韋が国盗りを行う時に邪魔な大王陣営を同士討ちさせる為。それが分かっていても、国王である嬴政(えいせい)は討伐軍を送らなければなりません。反乱軍が決起しているのは事実なのですから。
そこで今回の難しい戦いの指揮官に選ばれたのが嬴政(えいせい)の片腕とも呼べる昌文君(しょうぶんくん)の副官である壁(へき)将軍です。主人公・信が初陣を飾った時には千人将だった壁も、一戦ごとに出世して遂に将軍にまで辿り着きました。
今回は反乱を鎮圧する一方で成蟜を救出するという非常に難しい作戦。将軍として初陣となる壁の采配と戦いぶりにも注目が集まります。
とても大きい羌傀の復帰
今回の討伐軍。見所のもう一つは飛信隊の成長です。物語は合従軍との戦いから二年が経っています。当時は千人隊だった飛信隊ですが直後の恩賞で信は3千人将に昇格。合わせて飛信隊も3千人にまで増強された事が分かっていました。
今回はその具体的な成長具合が初のお披露目となります。まず、隊長である信はその後更に昇級し現在は4千人将です。そしてもう一つの大きな力、副長である羌傀(きょうかい)の復帰とその成長です。
今まではサポート役に徹していた羌傀が将軍を目指して積極的に手柄をあげるようになった影響で、彼女はこの時、千人将にまで出世していました。秦の軍事評価は家柄よりも実力主義に移行していたようですけど、やはり異例のスピード出世だと言えます。
そして、その影響によって信の率いる4千人の部隊と羌傀の率いる千人の部隊。合わせて5千人の部隊が飛信隊という、変則的な独立遊撃隊となったのです。
こう考えると色々な意味で羌傀の復帰というのが、飛信隊にとってとても大きな事だというのが分かります。合従軍編ではほとんど出番のなかった彼女だけに、物語で最も重要で人気のヒロインとして、これからの活躍が楽しみです。
矛を手にし武将としての第2章を迎える飛信隊隊長・信
飛信隊の成長はまだ幼い容姿だった娘軍師・河了貂(かりょうてん)を見れば一目瞭然。時間の流れを感じさせるのですけど、やはり一番の変化は隊長である信が今までのように剣を振るうのではなく、矛を持って戦っている事でしょう。
これは言うまでもなく、王騎将軍から譲り受けた愛刀であるあの矛を使う為の準備なのです。これはある意味、信の第2章と言えるかもしれません。それくらい、剣は信にとって大切な武器だった筈ですから。
何と言っても、戦争遺児で身寄りを失った為に奴隷同然の下僕という身分になり心を閉ざしてもおかしくなかった信に光を与えたのは剣の道でした。言うまでもなく、それを教えてくれて共に技を磨いたのは身内同然と言い切る唯一の存在・漂(ひょう)です。
今も背中に携えている剣は、その漂が大王から授かり、それをそのまま遺言のように信に託した絆の象徴。それを置いて慣れない矛の修練をして実戦で戦う程、王騎から譲り受けた矛の存在は重いのです。
だからこそ、武将としての信の第2章。それがこの討伐軍としての戦いから始まると思うと感慨深いものがありますね。
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