2022年夏アニメ異世界薬局

【異世界薬局】最終回 第十二話「彼が治せなかったもの」ブリュノの因縁の相手と、ファルマがついに決着!!

2022年夏アニメ

今回が最終話となった『異世界薬局』でしたが、twitterでは、
「薬学の話を中心にしていて、良かった」「今見るべきアニメ!!」と評判も良いようです!!

ファルマは、帝都国民が次々と発症していく『黒死病』を終結させることはできるのか!!

帝都に『黒死病』を広めた黒幕の正体!!

今回の『黒死病』を広めたのは、【異世界薬局】第九話で登場した、ブリュノの医薬大学校の同期でもあり、因縁が深いとされている人物「カミュ・ド・サド」その人でした。

医者として、活躍している一方で、人として踏み入れてはいけない『人間』を使った残虐な【人体実験】により、異端審問で『神術』を封じられ、貴族から平民へと下った男です。
カミュが研究していたのは、様々な『毒』について。
人びとに感染して広まっていく『疫病』までも、含まれていました。

帝都に攻撃を仕掛けてきた聖騎士たちは、ネデールの国民をカミュによって『人質』にされ、命令を聞かなくてはいけない状況だったようです。

目の前で、数千もの人間を、たった一人で瞬く間に殺す力を見せつけられた聖騎士たち。
自分たちでは太刀打ちできない……と、考えたのではないでしょうか。

彼らは自分たちのを落としてまでも、カミュとの『契約』を果たしました。

帝都を危険に落とす結果となってしまいましたが、彼らもまた、自分たちの国であるネデールを守るため、契約を遂行するしかなかったのだと考えると、悲しみと、カミュの非道さが見えてきました。

違和感から始まった、負の連鎖!

門での騒動が終結したことから、鳴り続けていた警鐘がストップし、安堵するロッテ
薬局に置いてある薬などの心配していたロッテは、すぐさま走って向かいます。

その後ろを追いかけるセドリックは、再び鳴り始めた警鐘に、新たな敵の存在を疑い、薬局の中に避難する判断を取ります。
しかし、扉には鍵がかかっており、誰かが【異世界薬局】にいるはずが無いことに気づくセドリック
建物の上層の窓が全開していることに『違和感』を感じ取った、セドリックは、慌ててロッテを追うことに。

窓が開いてたことから、薬局にファルマが帰ってきてると、信じ込んでいたロッテ。
ですが、部屋の中はもぬけの殻でした。
誰もいない部屋に『違和感』をもち、怖くなったロッテは、後から駆けつけてきてくれたセドリックの声に安堵した表情は、少し可愛かったです。

しかし、事態は急転。

ファルマが感じ取った『嫌な』こと。
急いで異世界薬局に戻ると、部屋の中にいたのは、背中をナイフで刺され倒れているロッテセドリックだったのです。

彼らの傷跡に残る『毒』の痕跡。
ファルマが知っている『毒』の名を、片っ端から答えていきます。

ですが、彼らに使われていた毒は、殺傷能力が高いとされている『矢毒』でした。
複数重ねてあった『毒』ファルマの神術で消去することで、ロッテたちは助かります。

ファルマが治せなかった男【カミュ・ド・サド】

ファルマが、ロッテたちの処置をしている間、ブリュノは、カミュと激しい戦闘を交わします。

「衰弱と絶望と死。そして、病に耐えた少数の勝者による再生への営み」
カミュ・ド・サドは、そこに生命の美しさがあり、真髄があるのだと、語ります。

人の死に対して異常に追求する姿は、もはや『薬師』からはほど遠く、外見も人とは思えない、悪霊と呼ばれてもおかしくない姿です。
人間というよりは、ガイコツに薄い人皮がくっついているだけの、醜悪そのもの。

ファルマが、病気から人びとを守るために作り上げた薬局『実験室』と呼び、未知の毒物に対して不気味に喜ぶカミュ・ド・サド
そんな彼に対し、ファルマは怒りを露わにします。
ファルマの手は、病気から人びとを救うための手ですが、今回ばかりは「お前は、治せない」と宣言し、カミュを倒す決意をします。

カミュ・ド・サドからは「同じ探求者同士、分かり合えるはず」と、言われますが、人を救うための探求者と、人の死に魅入られ、を犠牲にする探求者とでは、全く違うと思いました。

確かに、特別に強い力を持っているファルマに対して、排除しようとする人たちも出てくるかもしれません。
ですが、ファルマの側にいる人たちは、彼を慕い、信じあうことが出来る人たちばかりなので、カミュ・ド・サドのように、一人孤独になることは無いと思います。

ファルマは、人の理から外れたカミュ・ド・サド悪霊この世から消去する道を選びます。
『薬神杖』の力をフルパワー使い、帝都中に広がった疫病を沈めるファルマ。

今までに見たことない、キリっとした、怒っているけど、どこかカッコいい表情でした。

『黒死病』のその先に、待っていたもの

今回の騒動後、帝都の復興は、ちゃくちゃくと進み、帝国薬学校では『ストレプトマイシン』や、その他の抗生物質を生産する菌を発見し、分類・培養が進められるようになります。

他にも、新薬の開発だったり、調剤薬局ギルドに所属している『薬師』たちによる、
汚染地区に治療薬の無料配布を行ったりと、黒死病への対策が進められていく一方、
「全ての人を助けることが出来なかった」「救えることが出来なかった命もある……」と、悔しそうに言葉を溢す、ファルマが印象に残りました。

それでも、他の人たちの助力により、少しずつ回復していくサン・フルーヴ帝国
ファルマ一人だけでなく、他の薬学に関わる人達の活躍が見れるワンシーンもあるので、面白いです。

騒動の2か月後女王陛下の宣言の元、黒死病の収束が決定!!

帝都中が、大賑わいで収束を喜び、異世界薬局はロッテの元気な掛け声と共に、営業を再開します。
長くお休みしていたことで、みんなに忘れられてしまったかも……と、心配するエレン。
ですが、そんな心配も他所に、今日も異世界薬局は沢山のお客さんで賑わいます。

「いらっしゃいませ!ようこそ、異世界薬局へ!!」

ロッテの元気いっぱいの声を聞いて、騒動が起こる前の、普段の異世界薬局の日常が、ファルマたちの元に戻ってきたんだなぁと、嬉しくなりました。

医学知識が、ふんだんに盛り込まれたストーリーでしたが、
所々で自分の知っている名前の薬や病名が登場したり、薬に関して感心する内容などがあって、なるほど~と思う作品でもあって、楽しかったです。

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いかがでしたか?
お届けしたのは、天衣無縫の調のさくらでした。

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