2022年春アニメSPY✖FAMILY

SPY×FAMILY(スパイファミリー)第1話「作戦名(オペレーション)梟(ストリクス)」について

2022年春アニメ

世界観を表す作戦名「梟(ストリクス)」!

遂に「SPY×FAMILY」のアニメがスタートしました!
大好きな作品で、楽しみにしていました。

その第1話は「作戦名(オペレーション)梟(ストリクス)」なんですが、
この作戦名が凄くこの作品の世界観を表していると思うんです。

作戦名に動物の名前を付けるとして、一般にはどんな名前が思い浮かぶでしょう?
ライオン?キリン?ゾウ?
それぞれが特徴的でどんな名前だったとしても成立するんじゃないかと思えます。

その中でも、梟(ふくろう)は夜行性の鳥で、
見た目からは意外だけど、肉食の猛禽類と言われる鳥です。
他の猛禽類と言えば、鷲(わし)や鷹(たか)が有名ですよね。

そして、飛行速度こそそんなに速くないものの、
梟は飛ぶ時に音を発てない独特の羽を持っていて、
凄く優秀なハンターです。

この、夜の闇に紛れて仕事を遂行する優秀なハンターという部分と、
一見ユニークな見た目のギャップ
この部分こそ、「SPY×FAMILY」の世界観を表すのに
最も適していると判断したからこそ、
全ての始まりとも言えるこの作戦名に「梟」が使われたのではないでしょうか?
そう考えながら物語を観て行くと、より一層楽しめるのではないかなと思います。

コードネーム「黄昏」は「誰そ彼」?

主人公は西国(ウェスタリス)の凄腕スパイ、
コードネーム「黄昏(たそがれ)」

黄昏はその昔「誰そ彼」と書かれていて、
夕暮れ時の薄暮になると相手の姿がよく見えず、あなたは誰?と
尋ねた事から、夕暮れ時をそう呼ぶようになったという語源があります。

百の顔を持つと言われる変装の名人である事から、あなたは誰?
という意味を込めて「黄昏」というコードネームになったのだと思います。
こう考えると、今のコードネームは後から付けられたのではないでしょうか?

物語は、この「黄昏」が主人公です。
新たな任務は敵対するのか、協調するのか微妙な関係である
隣の東国(オスタニア)首都バーリントに潜入し、
東国の政治家で東西平和をおびやかす危険人物と言われる相手
デズモンドの動向を探るという任務が西国情報部対東課、
通称WISE(ワイズ)から与えられます。
これが「作戦名(コードネーム)梟(ストリクス)」の目的ですね。

ただ、その為に必要な条件が、名門小学校に入学する
子供を持つ親になるという奇想天外なもので、
ロイド・フォージャーという名を与えられた
「黄昏」の苦難がスタートします。

そして、その苦難こそが、この物語の見所なのです。

ふとした時に見せる 娘アーニャの暗い過去

第1話では、ロイド・フォージャーという新たな名を与えられた
主人公の凄腕スパイ「黄昏」が、任務の為に東国の名門小学校イーデン校
入学する子供を探す事が主な展開になります。
そこで見付け出された(そうなるように仕向けた?)子供が、アーニャです。

アーニャは人の心が読める超能力者(エスパー)です。
その特性から相手の心を読んで先回りする癖があり、
逆にそれが大人たちから見て、気味悪いと遠ざけられてきた過去があります。
それと同時に、元々はどこかの秘密機関に囲われて
超能力の研究をされてきた存在なので、自分を人ではなく研究対象として接する
大人たちから逃げ続けて安息の場所を探していました。

これだけならば孤児院を訪れ小学校の受験ができる子供を探していた
ロイドの心の中を読み、正体がスパイと知り名乗りをあげる事はしないと思うんです。
アーニャは6歳?多分、実年齢はもっと小さいのに、
小学校を受験する6歳の子供が必要なロイドの事情を察して年齢を偽ってますよね?

そういう小さな子供特有の好奇心があり、ロイドの求める子供、
名門校の入学試験に合格するほどの知性を、超能力による
脳内カンニングという方法で突破し、疑似家族への第一歩を掴むのです。

そして始まる物語。
いつ終わるのかとびくびくしながら家族の絆を深めて行く、
一風変わった物語が、進んで行くのです。

新たな自分と対面するロイドとアーニャのフォージャー親子

この物語の面白いところは、キャラクターのギャップ、振り幅です。
冷静でクールな凄腕スパイの「黄昏」改めロイド・ロージャーが、
子育てに振り回されて悪戦苦闘する姿はほっこりと親近感を抱くのに十分ですね。

それまでの立ち居振る舞いが完璧であればある程、
その振り幅の大きさが観る者の心を掴んでしまうんです。
分かりやすく言えば、ツンデレですね。

そして、それは子供のアーニャの方にも言えます。
子供特有の無邪気さを発揮する一方、その能力が理由で
居場所を見付けられずに転々としてきた孤独な子供です。
居場所がないって、特に小さな子供には辛いですよね。

そんなアーニャを気味悪がったりせず、
真正面から相手してくれるからこそ、
ロイドの元に居たいと思わせるのです。
そして、ロイドの方は生真面目で完璧主義な性格から
子育てにも真正面から向き合うのですが、
本来は非情の世界に生きるスパイ。
いつ関係を放棄し、いつ子供を捨ててもおかしくない状況になって、
泣く子供が嫌いな理由と、影なき英雄としての自分の矜持が
ぶつかり合って新たな自分と出会うのです。

そう考えると、疑似家族という形ではあるけれど、
父になり、娘になる事で、新たな自分を発見する。
それは私たちと何ら変わらない、とても日常的でとても素敵な事。
その魅力をこんなに面白い物語に詰め込んでいるから
「SPY×FAMILY」は素晴らしく面白いのだと思います。

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いかがでしたか?
お届けしたのは、天衣無縫の調のさくらでした。

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