第三話のあらすじ
リリは兵站任務でラルゴという島に向かいます。
レオはリリのお目付けと手伝いのために彼女の任務に帯同します。
リリの仕事はうまく部下の連携が取れておらず、お世辞にもいいものとは言えません。
そこでレオは彼女の前でわざと倒れ、薬草を取ってくるように仕向けます。
薬草を取りに行く道中には、彼女が部下にうまく指示を出せるようにするレオの仕掛けがありました。
ですが、レオを救うために必死なリリはその仕掛けを力押しで解決していきます。
焦ったレオは、吟遊詩人に姿を変えて、彼女に仲間と力を合わせることを勧めます。
そんな努力も虚しく、リリは結局自分一人の力でレオの仕掛けを突破してしまいます。
レオは自身の目論見が失敗に終わったと思います。
しかしその翌日リリが提出した報告書は今までと違った、協力と連携を主にしたものでした。
吟遊詩人に言われたことを参考にしたというのです。
そうして兵站任務は成功に終わりました。
レオは今度こそ正規採用かと期待します。
ですが魔王のエキドナから届いたのはレオが扮する黒騎士オニキスへの出頭命令でした。
第三話の見どころ
今まではその高い能力で魔王軍の問題を簡単に解決してきたレオですが、
今回は初めて能力だけでは解決できない問題にぶつかりました。
能力があったとしても、仮採用の身で立場が無ければ問題を解決することができない、
というのは現実も同じですね。
こういったファンタジー世界で繰り広げられる現実的な問題に対して
レオがどう対処するかも楽しみの一つです。
また、兵站任務で起きた問題を解決するために彼が取った手段も、
リリの無邪気さによって失敗に終わります。
しかしその結果で、レオもまた大切なことを学びます。
今まではその高い能力ゆえに、他人を見下してしまいがちだったレオも、
リリの成長を見て心から反省します。
ただ問題を解決していくだけではなく、
精神の成長も描かれた深みのある回になっています。
第三話の感想とまとめ
第三話では、兵站任務を通じてリリとレオの成長が描かれました。
リリの無邪気なひたむきさは、レオに反省をさせるほどの結果を生み出しました。
この出来事は、レオの言動、人との関係の作り方に影響を及ぼしそうです。
物語の最後は、魔王エキドナがレオの扮する黒騎士オニキスを呼び出す場面で終わっています。
魔王エキドナといえば、レオに敗れ去った過去から、
新規採用面接のときからレオを敵視していた人物です。
また、今のレオの上司でもあります。
物語の合間に挟まれる過去話からも、彼女が聡明な人物であることは間違いないようです。
果たしてレオは、以前の敵であったエキドナから正体を隠しきることができるのでしょうか。
今後の展開にも目が離せません。
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