意外な所で再開を果たすラフタリア
キョウ・エスニナの罠により、ラフタリアは、ミカカゲ国で尚文・リーシア・絆と引き離され、レイブル国の牢獄に囚われてしまいました。
敵国の兵の隙をついて逃げようと試みますが、力が入らず困惑するラフタリア。
牢獄の奥から聞き覚えのある声。
そこには、キョウ・エスニナを先に追っていったグラス、ラルク、テリスの三人が、ラフタリアと同じく囚われていました。
そして、グラスだけが息苦しそうにしている状況に違和感を持つラフタリア。
牢獄には、能力を吸い取られる術が施してあり、エネルギーを力としているスピリットのグラスは、何もしていなくてもドンドン、生命力が削られていき危うい状況となっていきます。
加えて、敵兵が首元に付けている札は、能力が向上するという代物。
簡単に逃亡できない仕組みになっているようでした。
しかし、すぐにでも尚文の元へ戻りたいラフタリアは、ラルクたちに協力を求め、牢獄から逃亡することを決意します。
自分たちの世界を守るために、自分の主である尚文を殺そうとした三人でしたが、自分の今の力だけでは無理だとすぐに判断したラフタリアの強かさは、凄いと思いました。
ラフタリアにとって、『何が大事か』を一番よく考えていた行動だと思いました。
刀の眷属器に選ばれたラフタリア
自身を透明化することで、敵国の兵の『能力向上の札』を手に入れることができたラフタリアは、ラルクたちの力を借りて、無事に牢獄からの脱獄を成功させます。
その後、牢獄に囚われていた際に、今までどのような形で尚文たちと過ごしてきたかを語ったラフタリアに、ラルクたちは驚きの話をします。
『無限迷宮』で助けてもらった「風山絆（かざやまきずな）」は、グラスととても仲が良い間柄ということが判明。
グラスがあげた羽織を今も大事にしていると伝えるラフタリア。
いつも険しい顔をしているグラスが、絆の話をすると嬉しそうな、柔らかい雰囲気になるのが可愛いと思いました。
加えて、食事、衣服、武器の調達のため、自分の宝石を泣く泣く手放そうとするテリスのしょんぼりとした表情も必見です。
『眷属器』とは、ニンゲンが武器を選ぶのではなく、武器の方が所有者を選びます。
レイブル国では、『刀の眷属器』が国の象徴としても祭り上げられていました。
そして、そんな中『刀の眷属器』の所持者候補として現れたのは、ラフタリアを捕まえたレイブル国に所属している天才術師「カズキ」でした。
自分が『刀の眷属器の勇者』だと、絶対な自身を持って現れましたが、眷属器自ら選んだ相手は彼ではなく、見物客としてまぎれていたラフタリアでした。
自分が選ばれなかったという悔しさから、ラフタリアが盗んだと嘘を吹聴する姿は、とても情けなく、哀れに思いました。
『尚文の元へ』強く決意するラフタリア
ラルクたちの元から一人で行動する事を決めたラフタリア。
『刀の眷属器の勇者』に認められたとことから、尚文によって付けられていた『奴隷紋』が消えてしまいました。
眷属器の力のおかげなのか、幼かったラフタリアの姿が、徐々に元の大人の姿へと変わり始めます。
追ってから逃れるため、ラフタリアは逃げ回ります。
焦りや、困惑から、色々なことに悩んでしまうラフタリア。
離れてしまった尚文も、本当は怒っているのではないかと、悲しい思いが巡ります。
しかし、一人離れたことで、自分が今後何を目指していくのか決意します。
『尚文から絶対に離れない！！』
尚文の隣で並び立つためにラフタリアは『刀の眷属器の勇者』として、足を進めます。
『刀の眷属器の勇者』が着る巫女装束を着こなすラフタリア。
刀を構えたラフタリアの姿は凛々しく、目つきは鋭さを増し、一連の動作がカッコいいです。
カズキが従えてきた、四聖獣『白虎』の複製体。
キョウ・エスニナのように四聖獣を我が物顔で扱う神経に、クズさを感じました。
ラフタリアの刀を所有してからの時間は、凄く浅いですが、新たな技を瞬時に使い分けて戦う姿は、『刀の眷属器の勇者』としての風格が出てきていると思います。
時おり聞こえる鳥の鳴き声の正体
今回のお話の後半から、「ピー！！」と、ときおり聞こえる鳥の声。
ラフタリアが一人で逃げ始めた時から、彼女を追うようにして聞こえてきたと思います。
そして、カズキとの戦闘が終わった時に聞こえた、１回目よりも大きい鳥の鳴き声と、ラフタリアが巨大な白虎に襲われそうになった瞬間に、すかさずタイミング良く現れた尚文。
上空から、鳥の姿をしたフィーロがラフタリアを見つけて、追いかけて来た時の鳴き声だったのではと、私は思いました。
なぜなら、２回目の鳴き声の直後、白虎の鼻先にフィーロの蹴りがお見舞いされました。
本人は、力が思うようにいかなかったため、納得していませんでしたが、絆が眷属器でとどめを刺したことで、ラフタリアは助かります。
ラフタリアの『奴隷紋』が無いことを目の前で確認した尚文。
「お前は、もう、自由だ」と言う尚文ですが、その前にラフタリアに見せた表情は、とても寂しそうな顔をしていて印象的でした。
そして、そんな尚文の表情を受けたラフタリアは、尚文の言葉を遮ってかけよる姿と「ただいま戻りました」という言葉に、グッときて、合流できて良かったと安堵しました。
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いかがでしたか？
お届けしたのは、天衣無縫の調のさくらでした。
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