2022年春アニメキングダム

山崎賢人が主演する実写版が公開直前!KINGDOM~キングダム~アニメはいよいよ国内統一編(第4期第14話)

2022年春アニメ

他国が認めれば、そこは

 今回のお話は、クーデターと言える毒(あい)国の独立宣言が大きな波紋を巻き起こします。

 ただでさえ、キングダム世界の中華は、戦国七雄と呼ばれる七つの国によってバランスを保っているのに、秦(しん)は国王である嬴政(えいせい)の方針によって、これを一つに統一しようとしている要注意な国なのに、そこで勝手に独立を宣言する新たな勢力が誕生してしまうのです。

 新たに毒国を誕生させた張本人は、嬴政の母である太后(たいこう)さま。これに国内では実質の最高権力者である呂不韋(りょふい)陣営と、正統な王である嬴政陣営との間でどちらが主導権を握るのかという綱引きがあるのです。

 ただ、その中でとても印象的だった言葉が、今回の一連の騒動で鍵を握りそうな文官の最高位、右丞相(うじょうしょう)にして秦の軍総司令を務める天才、昌平君(しょうへいくん)が放つ一言です。

秦がいくら否定しようとも、戦国七雄の他の国が認めてしまえば、新しい国の独立は認められてしまう。

 政治というのは、非常に厄介な戦いなのですね。

憎んで愛す。それこそが本当の

 とにかく今回、存在感を放ったのは呂不韋です。

 元々、傑物と呼ばれるだけの大物感に加え、政治家や官僚のような文官でも、戦場で名を上げた武将でもない独特の雰囲気が、得体のしれない器の大きさをところどころで感じさせてきた権力者なのですけど、今回は嬴政の母である太后と会うために、わざわざ敵地まで赴き、男と女の別れ話をします。

 愛情の反対の感情は、憎悪だと昔からよく言われます。

 でも、本当にこの意味が理解できる人というのは、どのくらい居るのでしょう?

 そういう、言葉の意味まで気持ちが届かない私のような未成熟な人に、愛しているから憎み、棘を刺して傷付けるという呂不韋の愛憎は、あまりに激しく、同時に、本当に目的の為に愛した人を地獄に墜としたのだと、その罪深さに胸が詰まりました。

壊れた彼女を、誰も気に留めない

「邯鄲(かんたん)の宝石」

二十数年前、趙(ちょう)の王都でそう呼ばれていた美しい踊り子の女性こそ、後の太后・美姫(びき)でした。

 その美しい女性に恋し、自分のものとしたのが、大商人だった呂不韋です。

 かつての二人にあった恋する炎を、呂不韋が懐かしむ一方で、棘を刺し、傷付けたのも呂不韋です。

 嬴政の父である前国王は、王族ではあるもののただの末席で、趙に人質として出されている存在でした。

 呂不韋の大勝負は、その男のスポンサーになった事で始まります。

 欲しいと言われれば恋人だった美姫を与え、それにより美姫がどれだけ傷付いたでしょう?

 更に、その男を王にする為、呂不韋と男は秦に亡命します。それも、美姫をおいて。

 残された美姫には、男との間に子が生まれます。そう、嬴政です。

 この不幸な状況の美姫に、同胞を大虐殺した秦への恨みが、徹底的に叩き付けられます。

 後に王の母となり、太后と呼ばれるようになっても、もう、壊れた心は治りません。ただ、憎み、ただ、恨み、この世の全てに復讐したいと考えるような存在になりました。

 そして、毒国という、復讐は始まるのです。

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いかがでしたか?
お届けしたのは、天衣無縫の調のさくらでした。
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