魔導国で冒険者の育成機関を作るために
エ・ランテルの冒険者組合の長であるアインザックと共に、帝国に密入国したアインズ。
秘密裏に進めようとしているアインズの思惑は、エ・ランテルを活気あふれる街にするべく、帝国の冒険者たちを魔導国に引き入れるということ。
その為には、魔物の視点だけではなく、人間の視点からも意見を取り入れようとします。
「現役冒険者が、今までの全てを投げ売れるでしょうか」
元冒険者であるアインザックの意見はとても新鮮で、普段は自分の意見に反論しない部下たちが多い中、反論するアインザックに嬉しそうにしているアインズが見れて、面白いです。
そんなアインザックの意見に対し、アインズは「冒険者の育成機関を作る予定だ」と、話します。
現役冒険者だけではなく、冒険者になろうとしているヒナたちをも育てるという考えのよう。
確かに、彼ら（冒険者）にとって利点になることは、必要不可欠です。
加えて、ここ帝都には『闘技場』という、戦士同士を戦わせる場所があります。
アインズが闘技場で、歴代最強と言われている『武王』に勝つことで、アインズの力を示す最も有効的な宣伝にもなりますし、【強者】とは憧れの存在ともなるので、帝国の冒険者たちを引き抜くには打ってつけの場所のようです。
『武王』と信頼し合う仲な、帝国の闘技場興行主【オスク】
魔導国国王アインズを恐れることなく、交渉にのぞんだオスク。
彼は、帝国の商人であり、闘技場の興行主のうちの一人でもあります。
そして、歴代最強と言われている『武王』をスカウトした男でもあります。
武器や防具などを収集するのが好きで、アインズが訪れた部屋の中には、多くの武器が飾ってあり、その中には、アインズの目に留まる『ルーン文字』が施された剣など、貴重な物も置いてあるほど。
オスクの傍には、執事とラビットマンと呼ばれる種族の『首狩り兎』と呼ばれるメイドがいます。
兎の姿と、メイド服が合っていて、とても可愛らしいのですが、口から発せられた声は低く、視線も鋭いことから、ただのメイドではないことが分かります。
どうやら、メイドの能力は、相手の強さを見抜く事ができるようで、交渉に来ていた魔導国国王アインズの力量を見て『超級にヤバい』とこぼしました。
オスクは、自分で戦うよりも、戦える戦士をスカウトし、育成するタイプ。
オスクの理想の戦士は、青薔薇のガガーラン（体格がゴツイ女性）と、少し変わった性的嗜好の持ち主です。
『首狩り兎』の震えた手をジッと見て、嬉しそうにしているオスクの目は、物好きなんだなとゾッとしました。
最後の瞬間まで、戦士として戦う『武王』
闘技場で、魔導国国王アインズと対戦することになった『武王』こと、ゴ・ギン。
ウォートロールである彼は、顔を見せず、全身を堅い鎧を身にまとい、戦いに挑みます。
アインズからは、勝ったら『配下』になれと言われ、武王は陛下を『喰う』と宣言。
今まで対戦して打ち勝ってきた相手を喰い、力を得てきた武王。
武技を駆使して攻撃を開始する武王。
片手でこん棒のような大きな武器を振り回し、隙が多いように見えますが、相手の攻撃を受けきれる高い防御力も備わっているようで、アインズから一撃入れられても、素早く対応して攻めます。
しかし、アインズの死の能力は、武王の筋力や俊敏性に損傷を与えるというモノ。
トロールの再生能力が効かない手をアインズは討ってきました。
アインズは、闘技場で武王と対戦する際に、いくつかの制限を自らかしています。
魔法を使わないこと、使用するマジックアイテムの数にも制限があること、武王と同じ土俵で、いかに強さに絶対の自信があるかを、周囲の観客に見せつけます。
アインズを倒す手が一つもない武王。
どんなに絶望の淵に立たされようとも、闘技場の武の王として、アインズの前に立ちはだかります。
『武王』にレベルの差も圧倒的に違うと教えますが、まだ戦えると装備を外し、アインズに挑み続ける『武王』の姿はカッコいいです。
そして、流れるように、静かに『武王』を倒したアインズ。
己の力を圧倒的に見せて、帝国にいる冒険者たちに宣伝します。
先ほど殺した『武王』を簡単に蘇らせ、死をも超越したアインズがバックアップをすると、自らが理想としている道に、冒険者たちを誘います。
アインズの思惑通りに、冒険者たちは集うのか？
また、皇帝ジルクニフの勘違いしている思惑と、自分のしたいように行動しているアインズの思惑の差も、大変面白いので、次回の展開がさらに気になります！！
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いかがでしたか？
お届けしたのは、天衣無縫の調のさくらでした。
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