今回が最終話となった『異世界薬局』でしたが、twitterでは、
「薬学の話を中心にしていて、良かった」「今見るべきアニメ!!」と評判も良いようです!!
ファルマは、帝都国民が次々と発症していく『黒死病』を終結させることはできるのか!!
帝都に『黒死病』を広めた黒幕の正体!!
今回の『黒死病』を広めたのは、【異世界薬局】第九話で登場した、ブリュノの医薬大学校の同期でもあり、因縁が深いとされている人物「カミュ・ド・サド」その人でした。
医者として、活躍している一方で、人として踏み入れてはいけない『人間』を使った残虐な【人体実験】により、異端審問で『神術』を封じられ、貴族から平民へと下った男です。
カミュが研究していたのは、様々な『毒』について。
人びとに感染して広まっていく『疫病』までも、含まれていました。
帝都に攻撃を仕掛けてきた聖騎士たちは、ネデールの国民をカミュによって『人質』にされ、命令を聞かなくてはいけない状況だったようです。
目の前で、数千もの人間を、たった一人で瞬く間に殺す力を見せつけられた聖騎士たち。
自分たちでは太刀打ちできない……と、考えたのではないでしょうか。
彼らは自分たちの命を落としてまでも、カミュとの『契約』を果たしました。
帝都を危険に落とす結果となってしまいましたが、彼らもまた、自分たちの国であるネデールを守るため、契約を遂行するしかなかったのだと考えると、悲しみと、カミュの非道さが見えてきました。
違和感から始まった、負の連鎖!
門での騒動が終結したことから、鳴り続けていた警鐘がストップし、安堵するロッテ。
薬局に置いてある薬などの心配していたロッテは、すぐさま走って向かいます。
その後ろを追いかけるセドリックは、再び鳴り始めた警鐘に、新たな敵の存在を疑い、薬局の中に避難する判断を取ります。
しかし、扉には鍵がかかっており、誰かが【異世界薬局】にいるはずが無いことに気づくセドリック。
建物の上層の窓が全開していることに『違和感』を感じ取った、セドリックは、慌ててロッテを追うことに。
窓が開いてたことから、薬局にファルマが帰ってきてると、信じ込んでいたロッテ。
ですが、部屋の中はもぬけの殻でした。
誰もいない部屋に『違和感』をもち、怖くなったロッテは、後から駆けつけてきてくれたセドリックの声に安堵した表情は、少し可愛かったです。
しかし、事態は急転。
ファルマが感じ取った『嫌な』こと。
急いで異世界薬局に戻ると、部屋の中にいたのは、背中をナイフで刺され倒れているロッテとセドリックだったのです。
彼らの傷跡に残る『毒』の痕跡。
ファルマが知っている『毒』の名を、片っ端から答えていきます。
ですが、彼らに使われていた毒は、殺傷能力が高いとされている『矢毒』でした。
複数重ねてあった『毒』をファルマの神術で消去することで、ロッテたちは助かります。
ファルマが治せなかった男【カミュ・ド・サド】
ファルマが、ロッテたちの処置をしている間、ブリュノは、カミュと激しい戦闘を交わします。
「衰弱と絶望と死。そして、病に耐えた少数の勝者による再生への営み」
カミュ・ド・サドは、そこに生命の美しさがあり、真髄があるのだと、語ります。
人の死に対して異常に追求する姿は、もはや『薬師』からはほど遠く、外見も人とは思えない、悪霊と呼ばれてもおかしくない姿です。
人間というよりは、ガイコツに薄い人皮がくっついているだけの、醜悪そのもの。
ファルマが、病気から人びとを守るために作り上げた薬局を『実験室』と呼び、未知の毒物に対して不気味に喜ぶカミュ・ド・サド。
そんな彼に対し、ファルマは怒りを露わにします。
ファルマの手は、病気から人びとを救うための手ですが、今回ばかりは「お前は、治せない」と宣言し、カミュを倒す決意をします。
カミュ・ド・サドからは「同じ探求者同士、分かり合えるはず」と、言われますが、人を救うための探求者と、人の死に魅入られ、人を犠牲にする探求者とでは、全く違うと思いました。
確かに、特別に強い力を持っているファルマに対して、排除しようとする人たちも出てくるかもしれません。
ですが、ファルマの側にいる人たちは、彼を慕い、信じあうことが出来る人たちばかりなので、カミュ・ド・サドのように、一人孤独になることは無いと思います。
ファルマは、人の理から外れた『カミュ・ド・サド』をこの世から消去する道を選びます。
『薬神杖』の力をフルパワー使い、帝都中に広がった疫病を沈めるファルマ。
今までに見たことない、キリっとした、怒っているけど、どこかカッコいい表情でした。
『黒死病』のその先に、待っていたもの
今回の騒動後、帝都の復興は、ちゃくちゃくと進み、帝国薬学校では『ストレプトマイシン』や、その他の抗生物質を生産する菌を発見し、分類・培養が進められるようになります。
他にも、新薬の開発だったり、調剤薬局ギルドに所属している『薬師』たちによる、
汚染地区に治療薬の無料配布を行ったりと、黒死病への対策が進められていく一方、
「全ての人を助けることが出来なかった」「救えることが出来なかった命もある……」と、悔しそうに言葉を溢す、ファルマが印象に残りました。
それでも、他の人たちの助力により、少しずつ回復していくサン・フルーヴ帝国。
ファルマ一人だけでなく、他の薬学に関わる人達の活躍が見れるワンシーンもあるので、面白いです。
騒動の2か月後、女王陛下の宣言の元、黒死病の収束が決定!!
帝都中が、大賑わいで収束を喜び、異世界薬局はロッテの元気な掛け声と共に、営業を再開します。
長くお休みしていたことで、みんなに忘れられてしまったかも……と、心配するエレン。
ですが、そんな心配も他所に、今日も異世界薬局は沢山のお客さんで賑わいます。
「いらっしゃいませ!ようこそ、異世界薬局へ!!」
ロッテの元気いっぱいの声を聞いて、騒動が起こる前の、普段の異世界薬局の日常が、ファルマたちの元に戻ってきたんだなぁと、嬉しくなりました。
医学知識が、ふんだんに盛り込まれたストーリーでしたが、
所々で自分の知っている名前の薬や病名が登場したり、薬に関して感心する内容などがあって、なるほど~と思う作品でもあって、楽しかったです。
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いかがでしたか?
お届けしたのは、天衣無縫の調のさくらでした。
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