まず兄の不死川実弥は鬼殺隊の風柱です。
柱の中でもかなりの実力者 いつも目が血走っていて顔も体も傷だらけで
短気で荒々しい性格をしています
そして初登場はお館様の屋敷での柱合裁判の時でした
鬼である禰豆子のことを認めず 何度も刀で刺したり
自らの腕を切って血を流し挑発しようとします。
ですが禰豆子は強い意思で拒絶したため引き下がりました。
なので最初の印象ははっきり言って最悪でした。
何度も刺されても我慢する禰豆子が可哀想でしたよね。
でも趣味はカブトムシを育てること、好きな食べ物はおはぎという、少しかわいい一面も持っています。
そして弟の不死川玄弥は鬼殺隊の剣士であり炭治郎の同期です。
兄の実弥と似た鋭い目つきと顔にある大きな傷が印象的ですね。
最終選別終了後に案内役の子乱暴をした時に、炭治郎が止めに入り玄弥の左腕を折ったことから、後日再開したときも「死ね!」と怒鳴りその場を去っていきました。
実弥同様、初登場の印象は最悪でした。
玄弥は呼吸が使えず他の剣士のようには戦うことができません。
鬼を食べて鬼化することで戦いに挑んでいます。
鬼を食べるようになったキッカケは、剣士としての才能がないことで精神的に追い詰められた時に食べてしまったそうです。
そして一時的に鬼化する、自身の特異体質に気付きました。
不死川兄弟はもともととても仲のいい兄弟でした。
ですがある日突然お母さんが鬼になってしまい、兄弟たちを守るために実弥が殺してしまいます。
そこを玄弥に見られてしまい、「人殺し」だと責められてしまいます。
それがキッカケで二人の間には大きな溝が出来ます。
兄がなぜ母を殺したのか、後になって気付いた玄弥は、自分も鬼殺隊に入隊して実弥に謝罪をしたいと考えます。
最終選別後、あれほど「刀をよこせ!」とせがんでいたのは、早く実弥に謝りたくて焦っていたのでしょうね。
自分たちを守るためにお母さんを殺さなくてはいけなかった兄を、人殺し扱いしてしまったこと、とても後悔したと思います。
だけど鬼の存在を知らずにその場面を見たら、無理もないように思えます。
そしてなんとか剣士となった玄弥が実弥と再開しますが、「テメェみたいな愚図、俺の弟じゃねぇよ!鬼殺隊なんてやめちまえ」と冷たく突き放します。
ですが玄弥は力をつけて実弥に認めてもらえるように、岩柱悲鳴嶹行冥のもとで努力を続けます。
実弥が玄弥にきつく当たったのは愛情の裏返しです。
亡くなった母親や他の兄弟たちのぶんまで、幸せになってほしかったからです。
鬼殺隊の隊士でいるということは常に危険と隣り合わせです。
鬼との戦いではいつ命を落とすかわかりません。
大切な弟にそんな危険を侵してほしくないので、あえて突き放していたんだと思います。
気づきにくかった弟への思いがはっきりとしたのは、179話でのことです。
上弦の壱である黒死牟との戦いで、玄弥は左腕を切り落とされたうえで胴体を真っ二つにされます。
鬼化している玄弥の弱点の首も見破られて、絶対絶命のピンチに実弥が助けに入ります。
そのときに弟と呼び、玄弥には普通に家族をもって、家族を幸せにして欲しかったと兄としての思いを伝えました。
玄弥は、今まで迷惑をかけて申し訳なかったこと、自分を守ろうとしてくれたように兄を守りたかったこと、幸せになってほしい、とこれまでの想いを伝えます。
玄弥もなんとか戦線に復帰しますが、二人には唐突に別れが訪れます。
コミックスで読んでいる方が多いので、ここまでにしますが、実弥と玄弥はお互いのことを一番に考えて生きてきました。
突き放すことでしか、愛情を表現できなかった実弥、兄を助けたい一心で実弥の願いとはまったく違う道を選んでしまった玄弥。
別れが来る前に、違うかたちでわかり合えることができていれば、こんな悲しいすれ違いは避けられたのかもしれません。
もしかしたら玄弥は鬼殺隊に入らずに普通の家庭をもって幸せに暮らしたのでしょうか。
それとも兄弟剣士として、もっと数多くの人の命を救っていたのでしょうか。
別れの直前でしか、わかり合えなかった2人、心が締め付けられます。
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