自己中心的な考えが多い、ファルムス王国
ファルムス王国とは、西方諸国で一・二を争う大国です。
他国の王からは『強欲な王』として噂されるほど 有名な、エドマリス王。
貴族の力が強い閉鎖的な国家ですが、他の国との貿易の中継国として、栄えていました。
しかし、今回ジュラ・テンペスト連邦国が新たに建国されたことで、ファルムス王国への商人の流入が激減し、財政状況が悪化したとのこと。
このことから、魔物の国テンペストを放置しておくと、ファルムス王国の死活問題になる考えと、テンペスト連邦国に攻撃を仕掛けることになります。
また、ファルムス王国は、兵器として利用するために、異世界人を召喚する国でもあります。
本来、異世界人を召喚することは、西方諸国議会でも禁止事項になってるのですが、異世界人がこの世界に召喚された際に、様々な異能と魔素を得ることが多い事から、魔物の排除や他国と戦争に繰り出したりと、国を上げた戦力として扱われているようです。
召喚者は、魔法の儀式により強制的に連れてこられ、魂に召喚主に対する『絶対服従』を刻み込まれるため、どんなに強い異能を手に入れたとしても、召喚主が死なない限り、解放されることは無く、隷属し続けなければなりません。
このことから、ファルムス王国王宮魔術師長ラ―ゼンに召喚された【田口省吾(ショウゴ)】と【水谷希星(キララ)】は、命令してくるラ―ゼンに対し『クソジジィ』『うざい』『殺してやる』といった、かなり強気な態度です。
二人と同じく召喚された【橘恭弥(キョウヤ)】は、どちらかというと、強気な二人を「まぁまぁ」と落ち着かせる優等生な感じですが、それは表向きであり、本性は『快楽主義者』です。
ショウゴ:自己強化スキル【乱暴者(アバレモノ)】
三年前に、魔術師長ラ―ゼンの手によって召喚された、二十歳の日本人です。
凶暴な元不良であり、その性格を反映したようなスキル【乱暴者(アバレモノ)】を獲得。
『スライム=弱い』という認識から、森の盟主であるリムルの事が気に入らないと激怒。
王国からテンペストへの先遣隊として、出向くことなりますが、ファルムス王国よりも発展している街並みや、暮らしぶりを見て、さらに腹を立て、スライムを倒してテンペストを自分のモノにしようと画策します。
しかし、ショウゴの能力は、自分で思っているほど『強くない』のでは?と、私は思いました。
なぜなら、テンペストで最初にシオンと対峙した時に、武器無し・素手のシオンに対して防戦一方だったからです。
「足癖の悪い女」と悪態をついていましたが、手も足も出せず、シオンに吹っ飛ばされていたので、テンペストの魔物たちからすると、ショウゴの実力は『弱い』分類に入ると思います。
その後、テンペストに進軍していた、ファルムス軍の結界によって弱体化したシオンや住人を殺害していきますが、後方からのバックアップがないと、いくら攻撃に特化しているショウゴの能力だけでは、勝てないことが分かりました。
キョウヤ:剣才のスキル【切断者(キリサクモノ)】
ショウゴよりも一年後に、召喚された日本人です。
切ることに特化したスキルで、複数の剣を出す『ダミーソード』で相手を攪乱して攻撃します。
しかも、キョウヤのスキルの本当の能力は『空間属性』で、空間を自由に行き来し、誰よりも素早く動くことで、相手には『目に見えない攻撃』として、錯覚させていたようです。
加えて、エクストラスキル『天眼』自身とその周囲を把握し、動体視力も優れる能力と『思考加速』知覚(反応)速度を大幅に上げる、この二つの能力を駆使したことで、キョウヤは西側諸国でも最強の一角とも言われていました。
外面は、ショウゴやキララよりは、大人しく周りを見ていると冷静な一面を見せていますが、彼の本性は「この力を試してみたかった」とかなり好戦的です。
西方教会騎士団長である『坂口日向』を「ババァ!!」呼ばわりし、自分の能力がいかに優れているか豪語する強気なところは、ショウゴに似ていると思いました。
キララ:ユニークスキル【狂言師(マドワスモノ)】
ショウゴと同じく三年前に、この世界に召喚された少女。
テンペストに先遣隊として、ショウゴたちと行動を共にしていた彼女は、ゴブゾウに「襲そわれた」と大声を出して騒ぎ立てます。
しかも、その騒動中に、自身のユニークスキル【狂言師】も同時に発動させることで、周囲の人たちの意識に働きかけ、彼女の言葉を信じてしまい、言われたとおりの行動をとらせ、ゴブタを悪い魔物だと認識させようとします。
ショウゴやキョウヤのアシストもあって、騒ぎが大きくなる手筈でしたが、ゴブタの気転を聞かせた発言により、襲われたことは無かったことにされ、小娘に興味なし!とも言われてたのは、笑っちゃいました。
「お前ら、みんな、死んじまえ!!」
キララのユニークスキル【狂言師】の能力を全快にして出しますが、シュナの能力によって、キララの能力は無効化され、誰も死ぬことはありませんでした。
ファルムス王国の滅亡と異世界人たちの末路
ショウゴ、キョウヤは、リムルが進化する前に、ゲルドとハクロウに手をかけられます。
ショウゴは、大口を叩きながら力を溜め込み『金剛身体』になって戦いますが、ゲルドの腐食能力には耐え切れず、逃亡。
逃げた先にいたキララを殺し、彼女が持っていたスキル『生存者』を継承します。
その鬼畜の所業に、怒りを露わにしたゲルドは、即死状態にならない限り、何度も再生する『生存者』の能力を活かし、素手で嬲り殺しにします。
闘いの途中で、ファルムス王国の魔術師ラ―ゼンによって、ショウゴを強奪されますが、彼の最期は、怪我を回復したのちに、精神を破壊し、ラ―ゼンに体を乗っ取られるという形で終わりを遂げます。
キョウヤも、騙し討ちをしたりと、攻撃をハクロウにしますが、キョウヤの能力を全て把握しているハクロウの前では全てかわされ、尚且つ、自分よりも『はるかに上をいく』ハクロウの能力『天空眼』と『朧流水斬』によって、首を切り落とされ死亡します。
テンペスト連邦国に、戦争をしかけたファルムス王国は、魔王に進化するための『贄』として、リムルの手によって、殲滅されます。
仲間を殺された怒り、救えなかった悔しさ、その全てをファルムス王国にぶつけます。
反撃の隙を与える間もなく、刻々と殺されていくファルムス王国の人間たち。
リムルの恐ろしさに、顔から出るもの全て出したエドマリス王でしたが、最後の最後まで、なんとか自分だけでも助かろうとする『欲深さ』に執念を感じました。
結果、リムルの機嫌を不快にさせ、左腕を失くし、捕虜という扱いとなったエドマリス王。
ただ一人、生き残ろうとしたラ―ゼンもまた、リムルが新たに召喚した『悪魔』の手によって捕まり、捕虜という扱いになりました。
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いかがでしたか?
お届けしたのは、天衣無縫の調のさくらでした。
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