2022年春アニメSPY✖FAMILY

「SPY×FAMILY」ミッション2「妻役を確保せよ」登場人物に影響する物語の世界観

2022年春アニメ

”いばら姫”ことヨルの登場!

「SPY×FAMILY」の第2話では、
家族に欠けていた最後のピース、妻であり母となるヒロインが登場します。
彼女の名前はヨル(結婚するのでヨル・フォージャーになりますね)。
もう一つの名は殺し屋の通称・いばら姫。

何とも危険な匂いの漂うヒロインなんですけど、
ここでも物語の核心となっている振り幅、ギャップが色濃く影響してきます。

彼女の魅力は天然。ちょっと世間とズレていて、鋭いのに鈍い。
だからロイドに気配も掴ませずに彼の背後をあっさりと通過し、
ロイドに気付かれる事もなく彼の視線を気取ってしまいます。

そんな鋭いヨルが、心療医師という偽装を通す為に
とんでもない嘘をつくロイドの話を何の疑いもなく信じてしまう純粋さ。
この花のような純粋無垢な面と、危険な棘である殺し屋の部分
これこそが彼女の一番の魅力であり、同時に作品に共通する振り幅の一面なのです。

ヨルの立場を悪くする? 27歳独身女性への不思議な価値観

ヨルの天然、コードネーム「黄昏」ことロイドの任務。
こういった事に大きく関わってくるのが、物語の舞台設定です。

どうしても必要な妻役を探す為にロイドは市役所に情報を盗みに行くのですが、
そういうアナクロな仕事のところどころに、スマホどころか
ケータイ電話もインターネットもない時代のお話だという事が表現されています。

そしてその事が27歳になっても独身の女性という事で、
ヨルの立場を悪くしてしまいます。
この時代は女性に働く事を求めなかった。
早く結婚相手を見付けて家庭に入り、子供を産むのが一般的だった。
そういう価値観が他愛ないセリフの一つ一つに刻まれていて、
そういう女性心理に疎いヨルが職場で孤立してしまう悲しい一面が描かれています。

27歳で独身の女性だったらスパイの可能性を疑われてしまう社会って。
考えてみると凄く閉塞的で人の可能性を沢山潰してしまうように感じられます。
でも、昔は世界中で、女性にそういう事を求めていた時代が確かに在ったのですね。
きっとこの作品の世界観は、そういう時代の名残なのだと思われます。

疑似家族が誕生につながる独特な世界

スマホどころかインターネットもない世界。
27歳の独身女性だと身元を疑われてしまう社会。
そんな時代を物語にした「SPY×FAMILY」なんですが、街並みが凄く綺麗なんです。
色が派手過ぎないのに、しっかりと色彩があったり。

一説には1960年代のドイツがモデルになっていると言われています。
この時代のドイツと言えば、ソ連寄りの社会主義国だった東ドイツと、
米国寄りの資本主義国だった西ドイツという二つの国に分かれています。

東国(オスタニア)と西国(ウェスタリス)の東西戦争を防ぐ為に
名もなき英雄として日夜働くスパイであるロイドこと「黄昏」
西国の諜報機関に所属し、舞台は東国の首都バーリントとなっているので、
妻のヨルと娘のアーニャは東国の人間という事になりますね。

印象的なのは、走る車です。ああ、左ハンドルなんだと思いながら
物語を観ていると、随分車の形が違うのに気付きます。
可愛らしいと言うか、独特。俗に言う、クラシックカーというものですよね。
これも、物語のモデルが1960年代のドイツなのだとしたら、納得がいきますね。
ドイツ車という事は、きっとベンツやBMWも昔はあんな形だったのでしょう。

私たちが知らないその時代ならではの風習や文化。
そういったものも色濃く物語に影響して
それはきっと登場人物にも大きく影響するのだと思います。

そんな舞台で黄昏ことロイド、いばら姫ことヨル、
超能力少女のアーニャという、奇妙な疑似家族が誕生するのです。
秘密めいていて、色彩の抑え方も逆に魅力的に映りますね。

ロイドとヨルとアーニャ。疑似家族はいつか利害を超える?

「呉越同舟」という言葉があります。
最終の目的地は違うけれど、途中までは同じなので一緒に舟に乗って行くという諺です。
現代では利害の一致という意味でよく使われるそうです。

つまり、好き嫌いとか、明日は敵になるかもしれない存在という事情を一旦は棚上げしよう。
途中まででも同じ目的、同じ敵が居るのなら協力しようという話ですよね。
何だか、とても大人な世界の印象を受ける言葉です。

「SPY×FAMILY」では、娘アーニャの無邪気さが
とても象徴的なんですが、純粋で無垢な真っ白な思いが随所に観られます。
そのもう一方で物語を推し進めるのは裏の事情を抱えたそれぞれの利害です。

任務の為に妻と子供が必要なロイド。
世間の目を誤魔化し、弟を安心させる為に結婚しているという事実が必要なヨル。
自分を引き取ってくれる親が居なければ、孤児院に逆戻りする事になってしまうアーニャ。
それぞれの利害が相手を必要とし、やがてそれは利害を超えて自身に必要な存在となる。

何だかまるで「噓から出た実(まこと)」のようなお話。
これから描かれるのはそんなお話なのか、
それともスパイを象徴にした裏の世界の非情なのか。
今から来週が楽しみです。

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いかがでしたか?
お届けしたのは、天衣無縫の調のさくらでした。

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