我妻善逸は主人公竈門炭治郎の同期であり、
最終選別で生き残ったたった5人の中の1人です。
最終選別で残るくらいですから剣士としての才能はもちろんありますが、
善逸は自分の強さに気付いていません。
なぜなら善逸は鬼に刃を振るう前に、極度の緊張と恐怖で失神して眠ってしまうんです。
そして眠っている間だけ本来の実力が発揮するのです。
23話で鼓を叩く鬼響凱を、眠った善逸が覚醒して倒すのですが
目が覚めた時に鬼の首が転がっているのを見て
一緒にいた男の子が倒してくれたのだと勘違いしているシーンもありましたね。
思わず笑ってしまいました。
他にも、もともとは黒髪だったのに雷に打たれて
金髪になったりと本当にトンデモ体質の持ち主ですよね。
やはり雷には縁があるのでしょうか?
皆さんは黒髮と金髪の善逸、どちらが好きですか?
実は端正な顔立ちをしているのですが
極度の女好きのためかわいい女の子を前にした変態状態でしか確認ができません。
ほとんどは禰豆子と行動する炭治郎に目を剥き出しにしてヤキモチを焼いたり、
鬼を怖がって泣きわめいたり、すぐ悲観的になるので
目の下にはクマも出て恨めしそうな顔が多いのです。
なんだかもったいない気もしますが、善逸らしくて私は好きですよ。
そして鬼殺隊のほとんどの剣士は呼吸により様々な技を繰り出します。
雷の型は全部で六つありますが
善逸は「壱の型 霹靂一閃」しか習得出来ていません。
そして元兄弟子である獪岳は、壱の型のみ習得出来ませんでした。
145話で二人は戦いますが、上弦の鬼となった獪岳は目の前に立ちはだかる善逸を
まだ認めずにカスだと見下し罵倒します。
この期に及んでまだそんな考え方をしている時点で
もう勝負はついていたのかもしれません。
善逸はきっと獪岳と戦いながら、じいちゃんを失った悲しみや怒りをぶつけながら
昔のことをたくさん思い出したと思います。
そして獪岳のことは昔から嫌いだったけど、ひたむきに努力するところは
尊敬していたし特別な存在だったと改めて気付いたと思います。
獪岳の首を斬るとき「ごめん兄貴」と心でつぶやいたのは、
そんな理由があるからではないでしょうか。
そして獪岳を倒した技は「漆(しち)の型 火雷神(ほのいかずちのかみ)」
という善逸オリジナルの技でした。
一瞬で胴と首が切り離されるほどのすさまじい威力でした。
首を切られてもなお、自身の知らない技を放った善逸に
師範はえこひいきしていたと思う獪岳。
なんとも悲しい最期だと思います。。。
技でも心でも善逸が兄弟子を超えた完全な勝利でした。
修行中、一つの技しか出来ない善逸にじいちゃんは、
「お前はそれでいい、一つ出来れば万々歳だ」
「1つのことしか出来ないならそれを極め抜け」
と言ってくれていましたね。
そして一つのことを極めた先にあったのは、
鬼ですら目で追えないほどの光の速さでした。
善逸はもともとヘタレで修行からも鬼からも逃げ回り、おまけに不器用です。
ですがそんな彼が極限まで磨いたたった1つの技に、
魅了される方が多いのではないでしょうか。
不器用でも、1つの強みしか無くても、
それを磨き抜けばどんなことでも切り抜けられるのかもしれません。
いつか善逸が雷柱として活躍する日が楽しみです!
いかがでしたか?
コメント