鬼滅の刃

産屋敷耀哉 壮絶な自爆劇への思い

鬼滅の刃
鬼滅の刃産屋敷耀哉

鬼殺隊の最高管理者であり、鬼舞辻無惨と対立する産屋敷一族の97代目当主。

年齢は23歳。隊士たちからは「お館様」と呼ばれています。

異能とも言えるほどの強力な人心掌握術を駆使して鬼殺隊をまとめあげていますが、

人格者でもあるため、その人柄により、多くの人を従えているようです。慕われているといった方がいいかもしれませんね。

作中でも彼の声音、動作の律動は話す相手を心地よくさせて心を動かす力があります。

鬼舞辻無惨は、産屋敷耀哉と話している時に奇妙な懐かしさと安堵感に気色が悪いと感じていたそうです。

隊士たちのことは我が子同然に思っていて、戦死してしまった戦士の名前は全員覚えていて、お墓参りと怪我で動けなくなった隊士のお見舞いも毎日欠かさなかったそうです。

ということは、炭治郎や善逸、伊之助の元にもお見舞いに行っていることになりますね。

どんな会話をしたのか、とっても気になりますよね。

お館様のことだから炭治郎たちに「今はゆっくり休むといいよ」

など 優しい言葉をかけたのかなと思います。

それにしても、毎日お墓参りとお見舞いを欠かさないお館様って素敵ですね。

みんなに優しいお館様は、きっと奥さんの あまねさんにも愛情いっぱいで

接したんだろうなぁ…羨ましいですよね。

お館様の病気は、産屋敷一族にかけられた呪いによるものです。

呪いの原因は一族から鬼が出ていること。お館様は無惨のことを「一族唯一の汚点」だと

言っていたように、その鬼とは無惨のことです。

この呪いのせいで、産屋敷一族は生まれてくる子供達は皆病弱ですぐに死んでしまいます。過去には産屋敷一族が途絶えそうになったこともありましたが、

神主からの助言で代々神職の一族から妻をもらうことになったのです。

実際に妻のあまねも神社の娘で、お見合いで結婚しました。

しかし、神職の一族から妻をもらっても、産屋敷一族は誰ひとりとして30年と生きる事はできませんでした。

無惨は長らく産屋敷邸の場所を見つける事ができず、お館様が自爆した日が初めて産屋敷邸を襲撃した時です。

1000年もの間、見つからなかったのはやはり一族に先見の明があったからなのでしょうか。

お館様が自爆することになったキッカケは鬼舞辻無惨が数日以内に自分の元へ来ると察知したことです。

産屋敷一族は、代々並外れた優れた直感力がありお館様にも予知能力ともとれるような

先を見通す能力があったのです。

自ら囮になることで無惨の弱体化、時間稼ぎ、意識をそらすことを目的とし、

柱を集結させ一気に無惨を攻撃する策を打ちます。

自爆についてあらかじめ知らせていたのは、岩柱の悲鳴嶼のみでした。

他の柱達に話したら猛反対されてしまう為です。

自爆後、柱たちが集結するなか、無惨は自身の回復に専念せざるを得なくなります。

実際、体の再生中に珠世や悲鳴嶼の攻撃を許すこととなったのです。

無惨は他の鬼とは違い、桁違いの強さを持っている為、ヘタをしたら勝負が成立しないほどの強敵です。実際に、物語は進み、激しい攻防が繰り広げられています。お館様の策は、無惨を倒すかつてないチャンスとなるはずでした。

と、ここで自爆について妻子は知っていたのか?という疑問が出てきますよね。

前提として、妻子を傍に置いておいたのは無惨を警戒させないため。

無惨は常に身を隠す臆病者だと言われているので警戒心がとても強く、

お館様が一人だと不審に思うためだと思います。

作中で妻はお館様の傍を離れようとしなかったとあるので、承知の上で傍に居たんだと思います。子の二人についても138話の扉絵で二人の絵と「覚悟かかえて」の煽り文があったため、無事ではないと分かっていたはずです。

皆さんはどのように感じましたか?

自分たちが囮となり、これから死ぬのだろう

そんな中で無惨に勘付かれることもなく自爆に成功したのは、産屋敷家の無惨を倒すことに対する並々ならぬ覚悟と執念が、ものすごい精神力を生んだのだと思います。

「永遠というのは人の想いだ。人の想いこそが永遠であり不滅なんだよ。」

お館様が最後にこんな言葉を残しました。

もう自分は死ぬけれど、残った者たちが自分の想いを、そして一族の想いをしっかり受け継いでくれると確信しているように思います。

いかがでしたでしょうか?

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